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花嫁への準備 ページ46

弘人さんが、私が買ってきたお土産のコーン茶をアイスにして出してくれた。


外はこんなにピーカンなのに、なんでここはどんよりしてるの?って桃さんの一言で、


和「結婚式の準備うまく進んでないの?」


腕の中にいる利玖君を見下ろすだけの私に心配そうに言った。



「あ、いえ。実は準備はほとんどジェジュンが進めてくれてて。私はそれについて行ってるだけなんです」

桃「なんか想像つく(笑)」

弘「新婦が主役だけど、新婦より新婦らしい動きしてそうだよな(笑)」

「あ、まさにそれです。主役はジェジュンって感じで。あは」

桃「でもいいじゃん。普通は新郎って準備面倒くさがるし」

弘「俺もほとんど見てるだけだった」

桃「弘人君の場合は相手がプロだから下手に手も出せないでしょ」

弘「正解(笑)だから何の不安も無かったよ」



不安、か。

私は無いとは言い切れない。

ジェジュンは?

彼を支える自信も無くて、

準備もただついて行くだけの私に、

ジェジュンは不安とかないのかな?

あるから、ファンミには来なくていいって言ったのかも。

うまく振る舞えない私が不安で。



和「Aちゃん。ちょっと今の状況教えて?」


それまでじっと私達の会話を聞いていた和沙さんがポツンと言った。



「え?」

和「あと1ヶ月ちょっとしかないのに、Aちゃんが花嫁になる準備が出来てないように見える」

「そうですか?えっと、後は何が残ってるんだっけ」

和「そうじゃなくて」

「はい?」

和「気持ちの準備」

「・・・・・」

和「結婚式の準備って、夫婦になる為の初めての共同作業なの。時々ぶつかりながらも、励まし合って乗り越えて行くから、当日最高に幸せな笑顔になれるんだよ。
今のAちゃんのままだとそれができない気がするのは私だけ?」



隠して来たはずのモヤモヤを見抜かれて

一瞬肩に力が入った事に居心地が悪くなったのか、
私の不安を手から感じ取ったのか、


利玖君が急に泣き出して、
どうすることも出来ない私は

腕の中の利玖君に視線を落とす事しか出来ずにいた。

先輩達の笑い声→←支えって



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アスカ(プロフ) - はなげ姫がはなげ女王に進化しましたか!いつもとは違う雰囲気に王子喜びそう〜〜。結婚式はとりあえずさておき、王子の反応に期待しちゃいます。 (2014年6月18日 6時) (レス) id: b6b3a6f85e (このIDを非表示/違反報告)
alexis - 茉莉華さん» じょ、女王さまスタイル!?ぼ、ボンテージ!?(゜ロ゜)色白な肌に真っ赤な口紅を〜キャホー♪.....ほどよく←カキコしますぉφ(..)『愛されてなんぼ』そうかもしれませんね〜女子は愛されてる自信で輝くとこありますし…次章♪待ってますぉ♪ (2014年6月17日 23時) (携帯から) (レス) id: a9a57b86ec (このIDを非表示/違反報告)
じゅん(プロフ) - あはは(笑)ありがとう♪ 返って目立つ格好になったね(笑)見たときの王子の顔が目に浮かぶ(笑)www 私の方こそヨロシクネ(*^^*)頑張って~o(^o^)o (2014年6月17日 23時) (レス) id: ad18f2d39f (このIDを非表示/違反報告)
茉莉華(プロフ) - tamaさん» ちょw書いちゃってってw次tamaさんに会う時、どんな顔して会えって言うんですか!いや、書きますけどね、えぇ。次章久々に妄想を解放してやりますよ←www (2014年6月17日 22時) (レス) id: 4b8e3a43d2 (このIDを非表示/違反報告)
茉莉華(プロフ) - alexisさん» ありがとうございます!読み逃げでも構いませんよー♪どうぞ引き続きお付き合いくださいね!でも時々言葉をかけてくれたら嬉しい♪←ww (2014年6月17日 22時) (レス) id: 4b8e3a43d2 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:茉莉華 | 作成日時:2014年4月17日 21時

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