A whole new world14 -jaejoong-

意見の不一致 ページ42

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JJ「 A。起きて」



5月の半ば。

日本でのファンミーティングの前日。

朝一番に仁川を飛んだ飛行機は、
いつの間にか着陸していた。


JJ「眠い？」

頭上のハッチから私のバッグを取りながらジェジュンが言う。


「大丈夫。ごめんね、ありがと」


そう言ったけど、
明け方までジェジュンと指輪のデザインをどれにするか話し合ってたからかなりの寝不足だった。


指輪はオーダーしてから1ヶ月近くかかる。

材料をヨーロッパから取り寄せるから早く決めないと間に合わなくて、

でも、ジェジュンと私の意見が合わずに、
これまで先延ばしにして来た。


仕事上、あまり着ける機会の無いジェジュンはデザインの凝ったファッションリングっぽいのを選んだけど、

普段遣いする私はシンプルな物が良かった。


デザイナーさんからは、
夫婦別のデザインを選ぶカップルもいるから。って言われたけど、

ジェジュンが納得するはずもなく。


結局、幅はそんなに広くないけど、
少しねじったような流れるラインのプラチナのものになった。


どっちかっていうと、私の好みの方。

だからなのか寝不足だからか、
王子は今日少しご機嫌斜めぽい。

だから私も今日は王子のご機嫌を伺ってる感じ。

ちょっとした好みの違いで、
こんなに疲れる事になるなんて。

結婚式まであと1ヶ月とちょっと。

なるべく穏やかにその日を迎えたい。


のに。


JJ「大丈夫だって」

「ファンの子沢山いるんでしょ？」

JJ「もう奥さんなんだから別々に出る方がおかしいから」

「でも・・・お願いだから先に行って」



到着ゲート前で、
一緒に出る。出ない。で、また意見がぶつかった。



ファンのみんなの前で結婚宣言をしてから、
直接誰かに何かを言われたわけじゃないけど、

ネット上では結婚に反対する声が上がってるのも知ってる。

公表後2人で公の場に出るのは初めてだから不安もあるのに、

彼はそれに気づいてない。


JJ「何がそんなに嫌なの？」


私の手を握ったままの彼が、はぁと息を吐く。


ファンを大事にする彼に、

ファンに何か言われそうで怖い。なんて言えない。


JJ「堂々としてればいいから」


ぐいっと引かれた勢いで私の足は前に出て、

先を歩くメンバー達の後ろをジェジュンが進んで行く。


手を振り払おうとした時には、
入国ゲートの扉が開いて、”キャー！”という歓声。

驚いた私は、少し前を歩くジェジュンの足元を見つめながら足を進める事しか出来なかった。

不安的中→←ハニーさん

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