A whole new world14 -jaejoong-

来日通達 ページ37

翌朝。


8時を過ぎて、久々に全員の仕事から始まる今日。

みんなが朝ご飯を食べにこっちの部屋に来た音を、

私は寝室のドア越しに耳をすませていた。



JS「あれ？ヌナは〜？」

JJ「ん〜？あぁ、まだ寝てる」



王子とメンバー達のやりとりが聞こえる。



まだ寝てる。なんて真っ赤な嘘。

いや、真っ赤なのは私の首から下！！

タートルネックのニットでも隠せないほど首中に残ってる跡達。

家の中なのにマフラー巻くのもおかしいし、

ユチョンやチャンミンに見られたら、
きっといつまでもネタにされる。

だから、顔を出せる訳がない私は寝室待機(汗)



でもな〜。

トイレ行きたいんだよね。

もー！

早く食べて仕事行って！！


そわそわしながらドアに耳をくっつけてると、
食器がカチャカチャ鳴ってる音がする。


あ、みんな食べてる？

今がチャンスかも。



そ〜っとドアを開けて廊下に出ると、
リビングの向こうのダイニングから話し声。


ラッキー♪

意気揚々とトイレに向かうと、



YC「おはよ〜ヌナ」

「ひぇっ！？」



どうやら一人だけ遅れて来たらしい彼が玄関の方から歩いて来た。


びっくりして立ち尽くす私の前に立つ。

多分もう遅いけど、
慌てて首を手で押さえて隠した。


「お、おはようユチョン。もう平気？」



不自然なポーズのくせに
至って普通を装った私に、



YC「・・・ぷっ(笑)」


短く笑ったユチョンが、


YC「このネタは俺だけのもんにしたいから、ちゃんと隠しといてね？」



耳元でぼそっと呟いたけど、

キスマークって1日やそこらじゃ消えないって事を分かってなかった私は、



CM「ヌナって単純ですね。それ、対抗のつもりですか？」



2日後、ニヤニヤしたマンネに
薄っすら残る跡を散々からかわれた。



すっごい恥ずかしかったのに

王子は何故か得意気で、

その顔を見てたら

ま、いっか。って気にもなった私。



王子に愛される幸せな毎日。



平凡に日々は過ぎて、

弘人さんと和沙さんの赤ちゃんが産まれたって知らせが届いた3月も半ばを過ぎ、


昼間は暖かさも感じて来た頃。


明日から4月、って時に



JJ「あ、日本でファンミするから」



Aも一緒に行こ♪って突然の来日が言い渡された。

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