A whole new world14 -jaejoong-

疲れてる彼 ページ31

ドアの向こう。

スリッパのパタパタする音と、
はぁ〜・・・って深く息を吐く音が
リビングの方へ遠ざかって行く。



あぁ〜！！

やっぱりジェジュン疲れてる〜！！

”お疲れ様”の一言も言ってあげられないなんて。

ほんとごめん〜(涙)


自分のアホらしい行動につくづく反省しながら心の中で懺悔。


すると、遠くからまた足音が聞こえて来て、


カチャ・・という小さな音と廊下から漏れる明かりを
閉じた瞼の向こうに感じた。


やば・・・。


ぎゅぅっと閉じた目と
チュンを握りしめる手の力を慌てて緩めると、


ゆっくりとジェジュンが近づいてくる気配を感じて
横たわる自分の右側のマットレスが沈む。


おでこに彼の指先を感じて、
撫でるように前髪が避けられた。


JJ「ただいま」


優しい声と、
おでこと頬に当たる柔らかい感触。


ポッポ・・・？？？


頬から柔らかい感触が離れると、
ふわっと頭を撫でられて、”おやすみ”
と耳元で囁く甘い声。


沈んでいたマットレスがまた浮いて、
パタン、とドアが閉まった。




あたしがこうやって先に寝ちゃってた時
もしかしていつもこうしてくれてた？


ジェジュン〜〜〜(涙)

なんでそんなに愛しい事するの〜？


ごめんね。


ごめん〜！！



どうする？

起きて”おかえり”って言いに行く？

歩き疲れたから先に寝るって言ってすぐに戻ってこようか？

ジェジュンがお風呂入ってる間に寝ちゃえばいいんだよね？

だったら早く行った方がいい。

あーでもでもっ！！！


罪悪感と後悔でモヤモヤ。


しばらく迷ったけど、
やっぱり彼に”おかえり”って言ってあげたくて、

ガバッと体を起こしてベッドを降り、枕元のライトを点けた。



・・・あ。



ベッドサイドのクローゼット前。

今日桃さんと買い物三昧してる時、
ジェジュンに似合いそうだなって思って買った黒いTシャツ。


渡そうと思ってたんだっけ・・・。


置かれた紙袋から出したTシャツを
暗がりの中で広げて眺めていると、急に寝室が明るくなる。


JJ「あれ？」


上半身裸にスウェットパンツのジェジュンが


JJ「わぁ・・・A起きたぁ♪」


ドアを開けっ放しのまま、
両手を広げて嬉しそうに近づいて来た。

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