A whole new world14 -jaejoong-

姉と弟 ページ4

乗っかってるジェジュンに手足をバタバタさせるけど、

チャンミンもソヨンちゃんも周りの人も軽ーく笑ってる。

ふとその中に聞き覚えのある声が聞こえて、



「ちょ・・店長まで！」


いつの間にか近くにいた店長の姿に、
ジェジュンを押しのけて体勢を整える。



店長「いやー、ほんと仲いいね」

「止めて下さいよ。それにずっとお店来れてないのに他に言う事ないんですか？」

店長「え？あ、ここで打ち上げしてくれてありがとう、ますます繁盛するよ(笑)」



(汗)。

ほんとこの人お店がいかに儲かるかしか考えてないな。



店長「お二人・・・ちょっといい？」

「？？？」



店長がニコニコしながら私とジェジュンを会場の外に連れて行く。

事務所内に入ると、見知らぬ男性が居た。



店長「こちら本社の・・・って、Aさんは知ってるかな？」

「え？・・・えと・・・」



お会いした事あったっけ？


ジェジュンを見上げると、見事な営業スマイルで男性と握手してる。



男「いや、Aさんと直接会うのは初めましてですよね。いつも姉がお世話になってます」


そう言って私にも手を差し出してきた。


「お姉さん・・ですか？」


笑顔で差し出された手を恐る恐る握り返すけど、やっぱり見覚えがない。


男「平川香桃の弟です(笑)」



平川・・・？

かよ・・・さん？？？


あっ！！！



「も・桃さんの！？」

桃「アンニョーン！元気！？」

「えっ！？も・桃さんっ！？」


突然事務所のドアが開いて、懐かしい声が飛び込んで来た。



桃「もー、Aが全然呼んでくれないから、こっちから来ちゃったよ」

JJ「お久しぶりです〜♪」

桃「お！元気そうだね新郎君！」

JJ「はい！元気に頑張ってます！」

桃「・・・それは昼間？それとも夜？」

JJ「えぇ〜？・・・あっは！はじゅかしいっ！！」


ニヤニヤした桃さんと
クネクネしてる王子。


訳の分からない展開に立ち尽くしていると、



弟「あの・・Aさん」

「えっ？あぁ、はい」

弟「すみません。姉に話したら着いて行くって聞かなくて・・」

「それはいいんですけど・・・」


まだジェジュンをからかってケラケラ笑ってる桃さん。
その明るさに会えたのは嬉しい。



「でもなんでわざわざ本社から？」


日本の本社にいるはずの弟さんが渡韓して来るなんて。


弟「提案なんですが、これからもうちで働きませんか？」


予想外の言葉だった。

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