椿姫物語 5【世界一クラブ】 (ページ6)

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2つの魂ページ6

〜No side〜

でも、泣いてない...寧ろ次は
誰にしようかと笑ってる私は
確かに君が好きだったよ

「分からない、だからいいや
で終わらせられないんだよっ」

「アイツ(ワタシ)からの苦しみから
逃げたいっ、でも自分じゃ
どうしようも出来ないっ！」

「だからっ、一緒に考えてっ！！」

あの時、僕は悲しかったんだ
あの時、私は苦しくなかった

健「...それで、いいの...？」

「うん」

君が、別の人を好きになったからだよ
私は、その苦しみを押し付けたからね

健「嫌な思い、するかもよ？」

「うん」

僕には無い、熱だったから
私には無い趣向だったから

健「...僕が諦められなかったら？」

「今はそれでいいよ」

でも、そうだね
うん、そうだよ

「...取り敢えず、さ」

僕も、苦しませた
私も、悲しませた

そう、だね

そう、だよ

「また...遊びに行かない？」

健「...う"んっ」

涙を流しながら僕達は私達
はやっと理解した、どっち
かが悪いとかそんなんじゃ
無いんだって

きっと

二人で、悲しくて
苦しかったんだよね