椿姫物語 5【世界一クラブ】 (ページ41)

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仲良くお喋りしよ？ページ41

〜No side〜

ージャリジャリ

「ふぃー...」

徳「A」

涙と鼻水を拭い、少し揺れる
ため息を吐きながら道を歩く
Aに声が掛かる

「徳川君、どうし」

徳「ごめんな...『アイツ』
と、代わってくれるか？」

「...分かったよ」

光一は少し困った様な顔で
笑い頼む、察しがついてた
のかすぐAは承諾した

ーぱち

「...で、何の用かな？」

徳「コウとの取引で
ちょっと、な」

「へぇ...」

徳「...A」

「なぁに？」

徳「俺と別れて欲しい」

「いいけど」

徳「...意外だな、いや予想
通りっちゃ予想通りかも...」

「えぇぇ...心外だわ」

でも何で？と問うと光一は
頭を掻いて、ため息を吐く

徳「...コウとの勝負
に負けたからだな」

ーカチャッ

コ「で、急にどうしたのさ...
光一？いきなりさ『今日...俺
とデートしようぜ...☆』とか
言っ」

徳「てないてない！！誤解
生む発言すんなよ！！？」

あの老舗カフェに今度は
光一がコウを招いたのだ

徳「単刀直入に言うがお前
は俺達に仲間意識、無いだ
ろ？」

コ「あぁ、そうだよ」

互いが斬りかかり弾く、お互い
実は腹の探り合いをしていた為
傷は無い

徳「跡目争いを掻き立たせる
駒が欲しかったからか...はた
また...」

コ「あ、言っとくけど君に興味
があったのは本当だよ？他には
微塵も興味は無かったけど」

要は自分達は使い捨てのおもちゃ
扱いも同然だと言う事だ、だけど
お互い様ではある

だって、光一も彼をまったく手駒と
して見てなかったと言うには苦しい
からだ

コ「今更ショックも受けたりしない
よ〜、で？僕に何を望むの？殺人の
片棒？賄賂か...はたまたリーダーの
裏切」

徳「和馬の『妹』について」

コ「......妹？和馬に？」

光一は誤魔化される前に自分が
聞いた情報の全てを提示、コウ
は用意周到すぎて逆にキモいと
思ったのは内緒

コ「でも何で僕？本人達に
聞けばいい話じゃないの？」

徳「それもそうだが...
...思っちゃったんだよ」

徳「お前を俺の推理
で屈服させたいって」

コ「...ははっ」

コ「上等だよ、やれる
もんならやってみろよ」

論争遊戯、開幕