椿姫物語 5【世界一クラブ】 (ページ40)

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証明をページ40

〜No side〜

「忘れて、いいから」

月「.........ゎ」

「だから」

「笑ってて欲しい」

ドアが無ければ、互いが互い
に額を合わせているであろう
状況下

「私が一方的に好きな好敵手
として、月華がずっと嫌いな
人間でい続けるから」

「だから」

「笑って欲しい」

月「...それだけ？」

「うん、それだけ」

月「...うん、分かった」

「そっか、じゃあね」

階段を降りる足音が消え月華
はドアに背をつけてズルズル
と座り込む

『...成程、そう来たか』

月「...何、邪魔」

『いいじゃんか
今は誰もいないし』

月「まあ、アンタの存在を知ってる
人間の前でしか干渉出来ないんだっ
けか...」

悪魔の証明だ、自分が二人『いる』
事の証明は出来る...だって見た人は
自分だから

けど『いない』は出来ない
だって、自分は『見た』ん
だから。

でも...そもそも精神が2つある事
自体を知ってる人がいないため
この議論は無駄である。

月「.......はぁ」

月「...もっと、楽に
生きれたらいいのに」

夕焼け空は相変わらず
変わらないままだ。