弟、GJ ページ25
〜No side〜
ーザワザワ
女「見て〜！またイケメンが
来たよ！他校の子だよねっ？」
女「さっき声かけたら待ってる
人がいるんだってさっ、いいな
〜！誰だろ〜！」
男「誰に用事？」
女「女子だって」
男「何でもっ...」
月「(何の騒ぎ...？)」
月華がクラスのドア前まで来た
時だった、教室内にいたすみれ
と健太が月華の存在に気づいて
す「月華、いた！」
健「早く早く！来て来て！」
ーぐいぐい
月「ちょっ、ちょっと何...」
す「月華をご指名する
お客様が来たんだよ！」
月「はぁ？」
コウ今更だけど良かったの?
散雁いいんです、彼はこうでもしなきゃ引き篭もってばっかりなので
ータッ
その人物は窓際に立って待ってた
日差しが眩しいのか、目を瞑って
些か伸びた身長、少し跳ねた
横髪は健在だが女子顔負けの
艶やかな黒髪は御伽噺の王子
様の様な煌びやかさは無い
寧ろ王子様との恋路を邪魔する
ダークヒーローの様な風立ちを
していた
月「咲鶎、君...？」
咲「...おはよう、ございます」
咲鶎は姿勢を正して無愛想に
でもちゃんと、月華に挨拶を
する
「「「ええーーっっ！！？」」」
す「月華の知り合い！！？」
ク「嘘っ...！！？」
徳「ちょっとコウか和馬
辺り引っ張り出してくる
！！」
健「OK！」
何で、今更、どの面下げて
なんて言葉は思いの外出な
かった
あぁ！！きっと彼女の顔は恋
する乙女か林檎の顔になって
いるだろうに！
あんなにも待ち侘びた王子様が
やっと自分を迎えに来てくれた
のであれば喜んでしまう女の性
！ぁあ、何て悔やまれるのか...
そうで無いのか...
月「な、何でっ...」
咲「散雁がお嬢様の護衛を
努めろと、私服で来た事は
深くお詫びします...」
「「「(きゃーーー！)」」」
「「「(お嬢様！！？)」」」
月「そっ、そそそそそそそそ
そそんな事無いよ！咲鶎君！」
「「「(君付けだとーーーー
ーーーーーー！！？)」」」
「「「(いやぁぁぁぁぁぁ！
可愛いーーーーー！)」」」
まさかのハプニングに
皆は狂喜乱舞していた
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作者名：スカーレット | 作成日時：2021年12月15日 14時
