椿姫物語 5【世界一クラブ】 (ページ24)

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え？健気？うんっ、知ってるっ！ページ24

〜コウ side〜

【展覧会】って知ってる？

まあ、自分達の研究を出したり
して見て回ったりするんだけど
この学校だと一種のお楽しみ会
で

簡易的な遊びが出来る
謂わば文化祭みたいな
物です！

徳「すみれ、それはそっちだ
健太！バルーンアートは今は
するなよ！？」

「「はーい！」」

今日がその当日でクラスの皆は
大忙し、勿論だけど我がお姉様
もねっ

月「まったく、やって
られないんだけど...」

とか言いつつ黙々と飾り付けする
シンデレラの様な姉を気遣った僕
は散歌にあるお願いをした

それは

ーティロリンッ

散歌今、向かわせました!

コ「了解、っと...」

返信した僕は姉の不機嫌な顔が
崩れ去る様を想像しほくそ笑む

コ「こっんなに健気でかわい〜弟
持てて良かったね、オネーチャン
...♪」

さあ、祭りは派手に行こう！

〜No side〜

ーガヤガヤ

月「ふぅ...」

賑わうクラスの中を見渡し休憩
を貰った月華は、ため息をつき
廊下を歩く

和「マッキー、切れたぞ」

ーさっ

「マジでか、取り行ってくる」

和「任せた」

月「(...いや、私は
何で隠れてるのよ)」

改めて廊下の角からお似合いの
二人を見る月華、和馬は珍しく
Aに優しく接していた

ーたっ

月「(馬鹿馬鹿しいっ、何よっ
嫉妬？私が？滑稽を通り越して
笑えないっ)」

どっちに嫉妬したの？と
問う自分は、いなかった

月「(...そりゃ、少しは)」

一時期だけ、ほんの一時期だけ
和馬が好きだった事はあるには
ある

月「(でも、)」

あれは、彼に似てたからで...

ーぶんぶん

月華は頭を振って仕方ない
と、クラスに帰還するしか
なかった