椿姫物語 5【世界一クラブ】 (ページ19)

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その愛は本物なの？ページ19

〜No side〜

月「父さんは本当にコウが当主
になりたいと思ってる？自分が
それを強制してないって言える
？」

瑛「そんな訳無いだろう！」

月「じゃあ父さんはコウを大事
にしてるんだ、コウの前でも私
の話をしてたりしてないんだ」

月「友達を勝手に値踏みしたり
しない、あくまでコウの意思を
尊重してるしプレゼントを選ぶ
時もコウを想ってるんだね」

月「ならコウが今も女装してる
原因は家族にある訳が無いか...
私の勘違いか」

月「そうだよね、父さんは
何も間違ってないんだね？」

瑛「.................」

『そうだ、私は正しいっ』
『これは、息子の為だっ』

瑛「(でもコウが素直に笑う
のを見たのは何時が最後だ？)」

『当主になるのはコウだ』
『彼もそれを望んでいる』

瑛「(けど彼は口にしたか？
昔の私はそう望んでいたが)」

『唯一の嫡男っ
彼しかいないっ』

瑛「(思えば私はコウに月華
の様に、接していたのか？)」

月「父さん」

月「アイツの心、見えてる？」

月華には、彼の考え
全てが見透かされる

月「...まあ私は関係無い
会場に戻ろうか、和馬」

和「え、叔父は」

月「いいよ、あの人には息子
の間違いを正すって言う大事
な仕事があるんだから」

ーパタン

月華は汗を垂らす父を
見て、見ぬ振りをした