椿姫物語 5【世界一クラブ】 (ページ15)

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バラさないとは言った、だから何？ページ15

〜No side〜

月「...で、それがきっかけで
二人は顔を合わせる事は無く
なったのよね」

和「あぁ、そうだな...」

二人は逃げたバルコニーで
またドリンクを飲んでいた

月「その罪悪感や、喪失感を
誤魔化す為か分からないけど
コウは女装を始めた」

和「成程...」

月「でも限界は近い、自分から
言わせようと尊重はしてたけど
そろそろ...」

和「そろそろ...？」

月「強行手段に入る」

ーザァッ

暗くなった空を見上げコウは
もう一度、崖下を見てため息
をついた

コ「(帰)」

ーぐいっ

立ち上がったコウの腕が
強く強く後ろに引っ張ら
れる

コ「ぇ...？」

ーガチャッ

瑛「あ、いたいたっ...何だい
いきなり呼び出したりなんか
して...」

和「(何で、オレも...？)」

コウは自分とは違う銀髪を見て
月華は頭を傾げてる父親を見て

月「聞いて、父さん」

ーぎゅっ...

コウを引っ張ったのは女の子
だった、焦っていたのか息が
荒い

コ「散雁、ちゃん...？」

散「コウ、君...」

月「アイツ、女装してるんだ」

月華は淡々と弟の
秘密を父に話した