羽を捥いで ページ13
〜コウ side〜
会議は、今は荒れてはいないが
困惑の渦に皆が荒らされていた
功「何て事だ...っ」
瑛「とにかく、この事態
を知られてはいけないっ」
風「そうだ、コウ君だけだった
のは........まだ良かったかもしれ
ない」
瑛「各家には心臓発作
だと伝えよう、遺体は
すぐ燃やしてくれとの
ご意向があったと言う
んだ」
風「あぁ、例え
親族でも言うな」
功「特に子供達だ」
功「子供達には決してだ」
けど、そんな思いとは裏腹に
ーダンッ
コ「待ってよ！ふざけない
で！そんなの認められない
！」
月「...椿、アンタ...本気？」
月「散雁を、家から追放
すべきだって直談判する
って」
椿「する、というより」
椿「もうした」
ーぐいっ
コ「何でそんな事したの！！
巫山戯無いでよ！散雁ちゃん
が、犯人な訳ないじゃん！」
椿「なら何で家に来ないの？
犯人だから来ないんじゃない
の？」
そう考えるのは確かに必然
だった、でも僕は認めたく
はなかった
杞憂であって欲しい...
その願いは見事に破ら
れた
風「おい
情報が漏れてるぞ！」
瑛「誰だ！誰が教えた！」
散雁が殺したのに、何故かその
落とし前がつかれないという噂
の流れはもう止まらなかった
何かしらの形を出さないとダメだ
だから苦渋の末に大人達が出した
のは
功「あの家は名を消す」
それから
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作者名：スカーレット | 作成日時：2021年12月15日 14時
