episode47 ページ47
ー時は現代に戻るー
〜アルバート〜
アルバート「それで?僕と一緒だと都合が悪いのかな?」
上辺だけの笑顔を作るも、Aは私を見ようとせず空を飛ぶ鳥を見ていた
アルバート「A。ちゃんと答えてくれ」
Aの負担に、重荷になりたくない一心で、まずはAの心を私に向けさせようと努力してきた
それなのに、突然現れたホームズのせいで、何もかもが上手くいかない
無理に聞き出そうとしてもAは無視を続ける
私のしている事は所詮、私の自己満足にすぎない
Aからしたらはた迷惑かもしれない
それでも、その心に触れるのも寄り添うのも私だけでいい
「アルバート様の家、行かないの?」
アルバート「あぁ。行き先を変える」
「どこに……」
アルバート「Aが知ってる場所」
「ちょ……アル……」
逃げらないようにしっかりと指と指を絡めて、しっかりと手を繋いだ
「ふえ……っ、これ……///」
斜め上の発想をするのに、この恋人繋ぎに関してはすぐに分かるのか
それは素直に嬉しいな
可愛い反応を見せるAを永遠と連れ回した
私と初めて出会った場所から一緒に行った孤児院や店
欠けたピースを埋めるきっかけになるだろうか
行きたくない場所にも行った
そこは私が男に生まれたにも関わらず、Aに守られて不甲斐なさと無力さを感じた
全てが良い思い出というわけじゃない
でも、忘れたままではいて欲しくない
例えこの先、Aを苦しめるだけのものだとしてもだ
私は知っているから
楽しくて愛しい時間も確かにあったこと
だって言っていた
自慢の家族だと
「ねぇアルバート様。もしかして怒ってるの?」
鈍感なAは私の感情に気が付いた
アルバート「ホームズなんかを選ぶからだよ」
「??なんで?ホームズさんは良い人だよ」
アルバート「僕が……!!先に、一緒にいたのに……」
みっともない嫉妬
こんなの「好きだ」と言ってるようなもの
得意のポーカーフェイスが作れない
「それは仕方ないじゃん。言われるまでアルバート様と二人きりなんて意識してなかったんだから」
アルバート「それはどういう……」
その言葉の真意を知りたい
そんなのまるで、私と同じ想い……
「アルバート様に気を遣わせてるみたいで、なんか嫌なんだよね」
アルバート「え?あぁ……!!そういう事か」
危うく勘違いするところだった
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はわわ - ローズって名前に設定したんでピッタリでした😀 (2022年5月9日 11時) (レス) @page1 id: 7f8b0d6085 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:まゆ | 作成日時:2020年11月27日 20時