episode29 ページ29
〜アルバート〜
モラン｢それじゃ勝負といこうか。アルバート｣
アルバート｢すまないが、そういう気分ではないんだ｣
先日、長官から新たなる任務を言い渡されてから社交界やパーティーにはよく顔を出すようにした
少しでも隠し財産の情報を得る為に
そしたら、やたらAが勘違いをするようになった
私が生涯のパートナーを探していると
誤解だと説明しても上手く伝わない
ウィリアム｢兄さん。受けないと毎日勝負を挑まれますよ｣
アルバート｢それもそうだな。その挑戦を受けるとしよう｣
モラン｢フレッドも参加するだろ｣
ボンド｢僕には聞いてくれないの｣
モラン｢どうせ勝手に参加すんだろ｣
ボンド｢まぁね｣
モラン｢よっしゃ。じゃあ負けた奴は勝った奴の言うことを何でも聞くってのはどうだ｣
ボンド｢それはいいけど……｣
一斉に視線が飛んできた
フレッド｢それってアルバートさんが有利なんじゃ……｣
モラン｢その逆だろ。アルバートが食事中にどんだけ飲んだと思ってる｣
確かに今日はいつもより多めに飲んだ
だから挑んできたのか
意外にも周りをよく見ている
モラン｢それにだ。あの超が付く完璧人間がぐでんぐでんに酔っ払って醜態を晒す上に何でも言うことを聞かせられるんだ。このチャンスを逃すなんて男じゃねぇ｣
どういう理屈だ
そして趣旨が変わってないか
フレッドもすっかりその気になってしまった
｢私も……いい？｣
アルバート｢っｺﾞﾎ……｣
飲んでいたワインを思わず吹き出しそうになった
モラン｢おー。いいぞいいぞ｣
アルバート｢いや、大佐。待て……｣
普通に飲むのではなくこれは勝負
酒に強いかも分からないAの参加は認めたくない
酔った姿は……見て……みたいが
モラン｢いいじゃねぇか。こんだけやる気なんだし｣
アルバート｢どうしてもやるのか｣
｢ダメ？｣
アルバート｢いいけど、その代わり。酔ったら僕が介抱する。その条件付きなら構わない｣
｢え……あ、うん｣
アルバート｢よし。じゃあ隣りにおいで。ルイス。貯蔵してあるワインをいくつか持ってきてくれないか｣
ジャック｢あの条件。大丈夫なのか。色々と｣
ウィリアム｢兄さんが酔った女性に何がするわけないよ。………多分｣
モラン｢自信ないのかよ｣
ルイス｢兄様に限ってあるわけがありません。きっと……おそらく……｣
モラン｢信じてやれよ。弟｣
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はわわ - ローズって名前に設定したんでピッタリでした😀 (2022年5月9日 11時) (
レス) @page1 id: 7f8b0d6085 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まゆ
| 作成日時：2020年11月27日 20時
