【テニプリ】陽気少女とテニス_4 (ページ4)

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Cheerful_137 ページ4

朝練のため、今日も今日とてやってきたわけだけれど

…どうにも様子が可笑しい

「あれ？」

「おはよう、幸村君

…何か困ってる？聞くぜ、ジャッカルが」

「俺かよ！まあ、いいけどよ

で…どうしたんだよ、幸村」

いつの間にか来ていた丸井とジャッカルが話しかけてくる

折角だし、二人に聞いてみるか

「コートからいつもと違う音がしないかい？」

「コートから？……あっ、ホントだな

朝から誰か来てんのか？」

「そんなの誰も聞いてないぜ」

どうやら、二人も知らないらしい…

収穫なし…三人で不思議に思いながら部室に向かっていると

今度は、二人並んで歩く仁王と柳生に出会った

「おはようございます、皆さん

ほら、仁王君も早く挨拶を」

「ふぁぁ……おはようさん」

「おはよう

早速だけど二人に一つ聞いてもいいかい？」

俺が問い掛けると柳生は首を傾げ

眠たそうに目を擦っていた仁王はその動作をやめ、視線をこちらに向けた

「コートからいつもと違う音がするんだ

何か心当たりない？」

「…音、ですか？」

「……火野水と試合した時と同じ音じゃな」

ポツリとそう呟いた仁王は俺達を無視して

さっさと歩きだしてしまった

…あぁ、これは

「抜け駆けされる前に行かないとね」

「だーっ！ち、遅刻だ！！」

「おや、切原君

珍しくお早いですね、遅刻してませんからね」

「えっ…あれ？部長に先輩達まで…あれ？」

「お前、しっかり時計見ろ」

校舎の時計を指差す丸井に赤也が恐る恐る視線を上げる

そこには、いつも赤也が来る時刻よりずっと前の時間を指し示す時計があった

「間に合ってる！」

「アハハッ、赤也は運がいいね

早速、一緒に行こうか

仁王が抜け駆けしちゃいそうだしね」

「な、何の事っスか？」

「俺も確かではないから行ってからのお楽しみかな？」

首を傾げる赤也を引っ張って皆を追いかけた

今日は面白いことになりそうだ…