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フエゴレオン様が部屋を出てから少しするとベゼットさんが来て、洗濯してフワフワにかさましされた私の着替えとホットタオルと冷やしたタオルを持ってきてくれた。
ベゼットさんいわく、温かいのと冷たいのを交互に当てると血行がよくなって腫れも引きやすいらしい。
ベゼットさんが部屋から退出した後言われるがままソファに寝ころがってタオルを目の上に置くとじんわりとしてくる。
ベゼットさん、何にも聞いてこなかったな……。
フエゴレオン様と私が同じ部屋に一晩いたことも、私の目が腫れてることも、何一つ詮索してこなかった。
なんとなく彼女の仕事ぶりを少しだけ垣間見て、ベゼットさんはきっとこのヴァーミリオン家で信頼を置かれてる人なんだろうな、とホットタオルの温かさをシンシンと感じながら思った。
着替えをすませた頃にメレオレオナさんが部屋へ来たのでカバンを持ち上げると、メレオさんに取り上げられたので彼女を見るとまっすぐ前を向いて「行くぞ」と言われた。
どうやらカバンを持ってくれるようだが私が病み上がりとはいえ王族の人に荷物持ちさせるのは
うーん、メレオさんお口が悪い。
開いた扉の前で二人でわちゃわちゃしていると紅蓮の獅子王の紅いローブをまとい、出勤の準備が整ったフエゴレオン様が現れる。
「姉上、Aのことお願いしますね」
「あぁ」
姉弟の短い会話の後こちらへ視線を移したフエゴレオン様に、なんて言葉をかけていいのか分からない。
「えっと……、いってらっしゃい……？」
ここはフエゴレオン様の家で私の家ではないし私が言っていい言葉なのかよく分からないけれど、お勤めにこれから向かう人にはそう言う……よね？
この言葉が合っているのか、失礼になってるかも、とか思いながら言ったのでモジモジしながらフエゴレオン様の顔を見ると、下唇を噛んで何かをグッと堪えている表情だ。
心なしか顔が赤い気もするけれど大丈夫だろうか？
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あわわ(プロフ) - 頃音様、いつもありがとうございます！長々と申し訳ないですがまだまだ続きそうです。できる限りの１日１話更新ペースで頑張っていきたいです。頃音様もお身体にお気を付けて！これからもよろしくお願いします！ (2019年11月2日 18時) (
レス) id: 7a4853944d (このIDを非表示/違反報告)
頃音(プロフ) - リアルでもお忙しいかと思いますがこちょう様のペースで出来上がっていく物語を陰ながら応援しております！最近は大分寒くなってきたようですので、お身体を崩される事もあります。お気をつけ下さい。 (2019年11月2日 7時) (レス) id: 2fb5f4f14e (このIDを非表示/違反報告)
頃音(プロフ) - 続編おめでとう御座います。前回のコメント返信でヤミさんとの関係の清算が第三章くらいで今はまだ第一章と読んでホッとしました。お話を拝読している時は終わりが近いのかと勝手に思っていたので今後も続くと知って楽しみが増していきます。→ (2019年11月2日 7時) (レス) id: 2fb5f4f14e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：こちょう | 作成日時：2019年11月1日 21時
