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意識がはっきりしているつもりだった。
お風呂に入る前まで
そこまでで私の記憶は途切れている。
目を覚ますと、
私はソファの上で寝ていて
スマホの充電は切れていた。
髪もぱさぱさしている。
絶対お風呂から上がって、
そのまま寝たんだ。
枕代わりにしていたクッションが
少し湿っぽかった。
寝室に行って
スマホに充電コードを挿す。
知っていた。
0%になったこの機械は
決してすぐには生き返らない。
ぱさぱさしている髪を
雑にひとつにまとめて結ぶ。
コンタクトを入れようと
洗面所に向かう。
しかしそこで
目の前に置いてある眼鏡を見て、
私のこころは折れた。
眼鏡をかけて
かるく前髪を整える。
寝室に戻っても
未だにスマホの画面は真っ暗だった。
財布だけを手に取って
私は外に出た。
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作者名:淡埜 | 作成日時:2019年5月11日 0時