嘘【ノーマン】 ページ30
ノーマンside
今日は朝から少し調子が悪い
最近調子が良かったから、気を抜いていた
まぁ、ほんとに辛いわけでもないから、鬼ごっこには参加しよう
でもきっと、Aにはバレてるから止められるんだろうな…汗
現にAは朝から僕のそばを離れない
みんなはAの甘え日だと思ってるんだろうけど
エマ「A!ノーマン!あーそぼ!!」
『ごめんエマ、今日ノーマンとママの手伝い頼まれてて、終わり次第行くから』
Aは平気で嘘をつく
エマ「そっか!それじゃあしょうがない!」
ドン「エマ〜早く〜!」
エマ「今行く!!それじゃあ!困ったことがあったらすぐ言うんだよ!」
『分かった、ありがとうエマ』
エマはブンブンと手を振って、みんなの所に行ってしまった
Aはエマを見送ると僕の手を取って、ハウスに戻る
ノーマン「A、僕は大丈夫だよ」
『脈が少し遅い、顔色も悪くなってる』
あーあ、ほんと、敵わないなぁ
過保護で、心配性で、誰よりも家族を見てる
僕が君を助けたいのに
助けられてばっかり
ノーマン「A、いつもありがとう」
『感謝はいいから早く元気になって、はい』
Aはベットに入るよう促す
僕はまたお礼を言ってベットに入る
Aは隣に椅子を持ってきて、読書を始める
こうやって、ずっとそばにいてくれる
ノーマン「A」
名前を呼べば
『どうしたの?ノーマン』
ふわりと優しく笑ってくれる
その度に心臓がキュッて痛くなって
好きだなって、実感するんだ
ノーマン「A、僕ね、たまに不安になるんだ、Aは今日、僕のためにエマに嘘をついたでしょ?それが申し訳なくて、反面、いつもこうやって僕達に嘘をついてるかもしれないって…不安なんだ…」
『ノーマン、なんの不安も要らないよ、大丈夫』
嘘をついてないって、君は言わなかった
僕は知ってるんだ、君が出荷の事を知ったって
ノーマン「言ってよ、辛いって、嘘つかないでよ」
『辛くないよ、平気だよ』
嘘じゃないよって、君は言わなかった
僕は、大好きな君の助けになれない
ノーマン「嘘つき」
僕はAを引き寄せ抱き締める
『ノーマン…?』
ノーマン「助けられてばっかりじゃ嫌なんだ」
Aは、何も言わなかった
*
*
*
心臓が、酷く締め付けられた
524人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ゆきがみ(プロフ) - ガールガールさん» ありがとうこざいます!!嬉しいです!! (2019年4月3日 13時) (レス) id: b58dff5885 (このIDを非表示/違反報告)
ガールガール - 本当に面白いです!読んでて楽しいです (2019年4月3日 12時) (レス) id: 4b6999800d (このIDを非表示/違反報告)
ゆきがみ(プロフ) - サヤカさん» ありがとうございます!!そう言って頂くとかなり励ましになります!リクエストなどあれば言ってください!! (2019年3月31日 10時) (レス) id: b58dff5885 (このIDを非表示/違反報告)
サヤカ(プロフ) - 主さんののほほんとした書き方すごいです!!いつも楽しみです! (2019年3月30日 18時) (レス) id: 032d885f3a (このIDを非表示/違反報告)
ゆきがみ(プロフ) - 雨と無知@雨100%さん» コメント、リクエストありがとうございます!!ママとのお話ですね!すぐに書いて来ます!! (2019年3月21日 14時) (レス) id: b6cfb6d4ab (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ゆきがみ | 作成日時:2019年3月17日 22時