睡眠薬【エマ】 ページ23
はぁ…今日も疲れた…
私はふかふかのベットに体を沈める
ﾓｿﾞ
ﾓｿﾞ
ﾓｿﾞ
『エマ？』
エマの掛け布団が跳ね上がる
『モゾモゾなにしてるの、気になってしまう』
エマは掛け布団からひょっこりと顔を出した
エマ「A〜…怖くて眠れないよぉ〜」泣
エマはすがるように私に抱きついた
『おーよしよし、どうしたどうした』
エマの触覚で遊びながら頭を撫でてあげる
エマ「レイに怖い話されて頭から離れないのー」泣
あーなるほどね
『仕方ない、一緒に寝てあげよう』
エマ「ほんと！？」
ボフッと2人でベットに倒れ込む
『ね、エマ、今日こんな事があったんだ___』
エマの背中をポンポンと優しく叩きながら、1人でズラズラと喋る
10分もしないうちにエマの寝息が聞こえた
サラサラした綺麗な髪をひと撫でして、私も目を閉じる
昔からこうやって、眠れない家族を寝かしてた
みんな曰く、「背中ポンポンとAの話は最高の睡眠薬」らしい
1人で喋ってるこっちの気にもなって欲しいものだ
まぁ、別にいいのだけど
『…』
なんだか目が覚めた
私はエマを起こさないように起きる
ランタンをもって、本をもって、夜更かしするぞ！
静かな食堂で、一定の速さでペラッと本をめくる音だけが響いた
…一向に眠気がやってこない
疲れてるんじゃなかったのか私の体
ボーッとランタンの火を見る
エマ「A…？」
『あれ、起きちゃったの』
エマは眠そうに目を擦って、私に抱きつく
エマ「Aいないとやだぁ」
随分と甘えたさんだ
『分かった分かった』
ランタンの火を消して寝室に戻る
エマは私とベットに入るなりすぐに寝てしまった
私も目を閉じたが、やっぱり目はさえさえだ
眠くなるまでエマの頭を撫で続けようとした時、ポンポンと背中を叩かれた
『エマ…？』
エマはうっすらあいた目で私を見て、微笑んだ
そのあともずっとポンポンされ、気付いたら私は眠っていた
＊
エマ「おっはよーー！！」
『うーあー…』
昨日寝たのが遅かったので、いつも以上に眠い
エマ「A、おはよう！昨日はありがと！」
『どういたしまして…』
昨日の事で1つ分かったことは、睡眠薬は私の話ではなく、背中ポンポンだったこと
＊
＊
＊
＊
なんか悲しい
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ゆきがみ(プロフ) - ガールガールさん» ありがとうこざいます！！嬉しいです！！ (2019年4月3日 13時) (
レス) id: b58dff5885 (このIDを非表示/違反報告)
ガールガール - 本当に面白いです！読んでて楽しいです (2019年4月3日 12時) (レス) id: 4b6999800d (このIDを非表示/違反報告)
ゆきがみ(プロフ) - サヤカさん» ありがとうございます！！そう言って頂くとかなり励ましになります！リクエストなどあれば言ってください！！ (2019年3月31日 10時) (レス) id: b58dff5885 (このIDを非表示/違反報告)
サヤカ(プロフ) - 主さんののほほんとした書き方すごいです！！いつも楽しみです！ (2019年3月30日 18時) (レス) id: 032d885f3a (このIDを非表示/違反報告)
ゆきがみ(プロフ) - 雨と無知@雨100％さん» コメント、リクエストありがとうございます！！ママとのお話ですね！すぐに書いて来ます！！ (2019年3月21日 14時) (レス) id: b6cfb6d4ab (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆきがみ | 作成日時：2019年3月17日 22時
