監禁【ノーマン】 ページ21
暗くて冷たい
ジャラジャラと鎖の音がする
『ノーマン、どういうつもり』
ノーマン「ふふ、気に入ってくれた？ここ探すの苦労したんだから」
鉄格子の向こうでそう笑うノーマンは、異常だった
ノーマン「これでAは僕の物、心配しないで、ご飯はちゃんと持ってきてあげるから！」
そういう問題ではないのだが
そもそもどうしてこうなった？前のことがちっとも思い出せない
ノーマン「愛してるよA」
白くて長い指が、私の頬をすべる
とりあえずここから出ないと
『ノーマンは私を愛してる？』
ノーマンは驚いたように目を見開いた
ノーマン「何を言ってるの？A、もちろんだよ」
『それなら私の幸せを願ってくれる？』
ノーマン「当たり前だよ！」
『当たり前…ね』
ノーマン「Aは今、僕だけの物になれてとっても幸せでしょ？僕もね、幸せだよ」
頬を紅潮させて、ノーマンはニッコリと笑った
『…ねぇノーマン、賢いノーマンなら私がどうしたら幸せになるか分かるよね、今の私は幸せそうに見える？見えないよね。私はただ純粋にノーマンを愛していたいのに、ノーマンは私の気持ちを汲み取ってくれないの？外に出て、色んな物を、色んな感情を、あなたと分け合って生きていきたいのに、あなたはそれを叶えてくれないの？ねぇ、本当に私を愛してる？私の幸せを願ってる？あぁ、疑いたくなかった、でも仕方ないよね、ノーマンは私の気持ちを分かってくれないんだもの、残念だな、とっても残念だ』
吐き捨てる様に言えば、ノーマンは顔を真っ青にした
ノーマン「ご、ごめん、ごめんなさい、僕が間違ってた、お願い、捨てないで、嫌わないで」
『じゃあ出して』
ノーマンはコクコクと頷いて、泣きそうな顔で鉄格子の扉を開けた
勝った
『ノーマン、おいで』
腕を開けば、ノーマンは素直に抱きついてくる
ノーマンの肩は少し震えてた
やりすぎたか
ノーマン「お願い、嫌わないでぇ…」
ギュッと抱きしめてくるノーマンの頭を、優しく撫でてあげる
『大丈夫、嫌ったりなんかしないよ』
それから2人で部屋を出る
何故か食堂に出た
エマ「Aーーーーっ！！」
高く飛び上がるエマ
『ちょ…っ！
＊
＊
＊
グフッ！』
エマ「おはよ！A！」
『はぁー…夢か…』
これは試み【ノーマン】の次の日のお話です
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ゆきがみ(プロフ) - ガールガールさん» ありがとうこざいます！！嬉しいです！！ (2019年4月3日 13時) (
レス) id: b58dff5885 (このIDを非表示/違反報告)
ガールガール - 本当に面白いです！読んでて楽しいです (2019年4月3日 12時) (レス) id: 4b6999800d (このIDを非表示/違反報告)
ゆきがみ(プロフ) - サヤカさん» ありがとうございます！！そう言って頂くとかなり励ましになります！リクエストなどあれば言ってください！！ (2019年3月31日 10時) (レス) id: b58dff5885 (このIDを非表示/違反報告)
サヤカ(プロフ) - 主さんののほほんとした書き方すごいです！！いつも楽しみです！ (2019年3月30日 18時) (レス) id: 032d885f3a (このIDを非表示/違反報告)
ゆきがみ(プロフ) - 雨と無知@雨100％さん» コメント、リクエストありがとうございます！！ママとのお話ですね！すぐに書いて来ます！！ (2019年3月21日 14時) (レス) id: b6cfb6d4ab (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆきがみ | 作成日時：2019年3月17日 22時
