前後【レイ】＊学パロ 長編 ２ ページ18
私は荷物を学校に置いたままで、近くの公園まで走ってきた
『しまった…』
逃げてしまった、自分から頼んだ仕事をほっぽって、逃げ出してしまった
完全に嫌われたな
『はぁ…』
じわっと涙が出る
情けない
憎たらしい
こんな自分知らない
私に、彼らの間になんか入れっこない
昔の私はもっと大人だった
余裕があった
だけどいつからか、彼らは前にいた
離れて行ってしまう、行かないで
『私を置いていかないで…』
レイ「誰がお前を置いていくんだ？」
レイは切らした息を整えながら、私の前に立った
レイ「見つけた、勝手に帰りやがって、ノーマンも心配してたぞ」
少し乱暴に、レイは私の頭を撫でた
『ごめん…。荷物置いてきちゃった、取ってくるね』
レイ「待てよ」
レイは私の腕をつかんで離さない
『どうしたの、レイ』
レイ「どーしたはこっちのセリフ、お前なんか勝手な思い込みしてるだろ」
ほんと、感がいいんだから
『何のこと？レイ』
レイ「なんで相談もしてくんねーの、そんなに頼りないか？お前はいつもそうだよな、俺たちの一歩前で、そうやって一人でっ！」
一歩、前…？
『レイ、違う、あなたたちが私の前にいるんだ、私はもう、ずっと後ろにいる』
レイは不思議そうに、眉をひそめた
レイ「違かねぇ、お前が前だ、俺たちをいつも引っ張てくれた」
レイは私の手を握る
レイ「お前はいつも、俺たちを導いてきた、どんな時だって、お前が俺たちの前に立ってた、何回も追いつこうって頑張ったんだぜ、でも無理だった、最近ずっと、お前が何処かに行っちまうんじゃないかって、焦ってた」
レイは震えた声でそう言って、私を抱きしめた
私と真逆の事考えてる
そっと、レイの背中に手を回す
『私はどこにも行かないよ、レイ達こそ、私を置いていく気でしょ』
エマ「そんなわけないじゃん！！！」
『エ、エマ…』
目に一杯涙を溜めて、エマは私に飛びついた
エマ「Aを置いてったりしない！！だから…だからそばにいて！！」
ノーマン「まさか、お互い真逆の思い込みしてたなんてね」
『ノーマン』
ノーマンは優しく微笑んで、私の頭を撫でた
『…なんか疲れちゃった、帰ろうみんな』
＊
＊
＊
＊
四人は、肩を並べて帰った
＊＊
悩み苦しむ夢主が書きたかった
甘え【ママ】 ＊リクエスト作品→←前後【レイ】＊学パロ 長編
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ゆきがみ(プロフ) - ガールガールさん» ありがとうこざいます！！嬉しいです！！ (2019年4月3日 13時) (
レス) id: b58dff5885 (このIDを非表示/違反報告)
ガールガール - 本当に面白いです！読んでて楽しいです (2019年4月3日 12時) (レス) id: 4b6999800d (このIDを非表示/違反報告)
ゆきがみ(プロフ) - サヤカさん» ありがとうございます！！そう言って頂くとかなり励ましになります！リクエストなどあれば言ってください！！ (2019年3月31日 10時) (レス) id: b58dff5885 (このIDを非表示/違反報告)
サヤカ(プロフ) - 主さんののほほんとした書き方すごいです！！いつも楽しみです！ (2019年3月30日 18時) (レス) id: 032d885f3a (このIDを非表示/違反報告)
ゆきがみ(プロフ) - 雨と無知@雨100％さん» コメント、リクエストありがとうございます！！ママとのお話ですね！すぐに書いて来ます！！ (2019年3月21日 14時) (レス) id: b6cfb6d4ab (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆきがみ | 作成日時：2019年3月17日 22時
