選択 ページ34
『その内容は、ここに忍び込ませたスパイが死んだから、代わりに私に行ってこい、っていうことだった。…それで、私はここに来たの。』
…これで一通り話し終わった。昔の事を思い出すのは辛いけれど…
皆になら…こんな私をも暖かく迎え入れてくれた皆になら。話しても大丈夫だった。
『わっ、』
突然の衝撃にびっくりして思わず目をつぶってしまった。そっと目を開くと…
『…え？』
私の視界は、一面黒で染め上げられていた。しばらくして、グルッペンに抱き締められているということに気づく。
『え、グ、ルッペン…？』
gr「…お前にそんな過去があったとは知らなかった…すまない。」
な、んで…この人は、謝っているの？
『謝る必要なんか、ないよ…！だって…！』
gr「それでも！」
語句を強くして言ってきたグルッペンの目にはうっすらと涙が浮かんでいて、その綺麗な紅い瞳を揺らしていた。
gr「我々は…謝らなければならない。
…すまなかった。」
全「すまん…/ごめんな…/すいません…」
いつの間にか皆は、私の…正確には私とグルッペンの回りに集まっていて、口々に謝罪の言葉を述べていた。
…もう、だからこの国は…大好きなんだよ。
『ふ、ふっ…ありがとう、皆…』
でも、もうひとつだけ。
『これからも…こんな私を、仲間だと思ってくれますか？』
皆は一瞬驚いたような顔をしたけれど、すぐにニコッと笑って、言った。
全「当たり前やろ！！」
その一言で、私の真っ黒な瞳から、今まで溜め込んでいた感情が溢れ出た。
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てぃーぽっと(プロフ) - きららさん» コメントありがとうございます！嬉しいです！これからも頑張っていきますので、よろしくお願いします！ (2019年11月21日 22時) (
レス) id: b7d3855940 (このIDを非表示/違反報告)
きらら(プロフ) - 好きです。(ド直球)更新頑張ってください！！好きです(2回目) (2019年11月21日 22時) (レス) id: 36a6836253 (このIDを非表示/違反報告)
。 - オリジナルフラグを外しましょう (2019年11月3日 21時) (レス) id: b6262af8c5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：てぃーぽっと | 作成日時：2019年11月3日 16時
