辛い osサイド ページ33
『どうか…最後まで聴いてほしいの。それから、今から言うことは決して…嘘じゃない。』
途中言葉に詰まりつつも、ハッキリと言うAちゃんは、本当に強い子やと思う。
静かに頷くと、安心したのかポツリポツリと話し出した。
『…まず、私達の出身国から。私はb国、
ぴくとはa国。
…まぁ、皆なら、分かるよね？』
その言葉に、下唇を噛んだ。
…俺達は戦争屋や。皆、当然その事は知っている。俺らの考えを総括するかのように、グルッペンが口を開く。
gr「…5年前、a国はb国に対し宣戦布告。結果、a国が勝利し、b国はa国に"全て"を取り上げられた…」
"全て"が現すのは、何も領土だけじゃない。
…b国の国民をも、a国は取り上げたのだ。
『そう。その時私は13歳だったんだけど、なぜか国王に連れていかれて…無理やり、幹部にさせられた。』
何とか平静を装っているけれど、長年外交官をやってきた俺には分かる。
Aちゃんは…苦しんでたんだ…
pk「あ、僕も一応幹部でした。」
ぴくとが補足説明を入れると、Aちゃんは静かに頷き、そして辛そうに目を伏せた。
『…そこからの扱いは…酷いものだったよ。幹部達は私を分かりやすく嫌って、暴力なんか日常茶飯事だった。』
それを聞いたとたん、ぴくとに向けて殺気を出してしまった。皆も黙っていられないようで、各々が口を開こうとする。しかしAちゃんに諭され、しぶしぶ席に戻く。
『…でもね、ぴくとだけは違ったの。私に優しく接してくれたし、相談にも乗ってくれた。でも、数年前に突然居なくなって、よく分からなくなってたら…国王に呼び出されたの。』
話しているうちに、だんだん泣きそうになっているのか、声が小さくなっていた。
Aちゃん…そんなに辛いんやったら…
言わなくてもええんよ？
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てぃーぽっと(プロフ) - きららさん» コメントありがとうございます！嬉しいです！これからも頑張っていきますので、よろしくお願いします！ (2019年11月21日 22時) (
レス) id: b7d3855940 (このIDを非表示/違反報告)
きらら(プロフ) - 好きです。(ド直球)更新頑張ってください！！好きです(2回目) (2019年11月21日 22時) (レス) id: 36a6836253 (このIDを非表示/違反報告)
。 - オリジナルフラグを外しましょう (2019年11月3日 21時) (レス) id: b6262af8c5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：てぃーぽっと | 作成日時：2019年11月3日 16時
