404error

2 ページ9

.








「久住の身元を示すものは何も見付かってない」



「久住はあれからもう完全、」



「完全黙秘、雑談にも応じないらしい」



「あの日の会話が、最後になったってわけか」



「……Aちゃんは、」



「あの子も身元不明のまま何も見付かっていない、…それにあの子には何も、…何もないの」



「……久住と一緒にいただけ、」



「そう、あの子には問える罪も何もない」



「わたしにはみーくんだけ、ね…」



「彼女は世界に絶望してる、自分自身で命を絶つ可能性も大いにある、からしばらく警察病院で監視を続ける」



「自 殺はないと思うなあ」



「伊吹、どうして？」



「Aちゃんは、久住が生きてる限り自分から死ぬことはない、久住に殺される以外はな」



「呪いみたいだな」



「お互いがお互いを縛り付けてんだよ」



「あの子も黙秘を？」



「みーくんを返して、それしか言わない」



「……なあ、双子の感覚共有って知ってるか？」



「聞いたことあるけど、…志摩ちゃん、あいつらのこと双子だと思ってんの？」



「…点と点を、無理矢理結ぼうとしただけだ、」









.

1→←3

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す