推しと繋がるためにアイドルになりました！に！

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「……でね、ちょっと悪いかもしれないニュース、」


「今だったら何言われてもへーきかも」





みやちゃんの顔はさっきと違って
少しだけ気まずそう、





「今回のお仕事ね、監督さんから直々のオファーなんだ」


「すごい」


「すごいんだけど、その理由がね…」







つまり、

みやちゃんの言うちょっとだけ悪いニュースは、





監督さんがわたしのこと知ってくれていて、


わたしがほくとくんのこと追いかけてるのも、誰から伝わったのかわからないけど知っていて、


そんな子を主演にして、


その相手役を追いかけてる対象にしたら、




面白いんじゃないかって、ことらしい






なるほど、







「女優として認められたわけじゃないってことだ」


「…正確には女優としてのAの実力も知った上で面白がられてる、って感じかな〜」


「おもしろい監督さんだねえ」


「嫌な気持ちになった？」


「んー、」





心配そうにこちらを見つめるみやちゃん、





「理由がどうであれ、これはちゃんとA自身の力で掴み取った仕事だからね？ね、だから、」


「みやちゃん、ありがとう」


「A…」






今は話題性ってだけの価値でしか
見られてないのかもしれない


でもこれはチャンスだから、


七倉Aを知ってもらうチャンスだから、







「今はさ、面白がられてるだけかもしれないけど、わたしのお芝居で、力で、良い意味で裏切ってやろうって、おもってるよ！」


「はは！言うじゃん！」


「ありがとうみやちゃん！わたしがんばるね！」


「うん、Aなら絶対大丈夫だよ、監督さん、ぎゃふんと言わせてきな！」


「ふふ、みやちゃんだいすき！！」


「北斗くんがいちばんのくせに」









(好きのジャンルがちがうんだよ〜)

(はいはい)



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