永遠 (ページ8)

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同時刻。
　とあるファミレスでは、一人の男が呪霊と会話を繰り広げていた。

「つまり君達のボスは、今の人間と呪いの立場を逆転させたいと。そういうわけだね？」

「少し違う」

　呪霊は不服そうにテーブルを叩く。

「人間は嘘でできている。表に出る正の感情や行動には必ず裏がある。だが負の感情、憎悪や殺意などは偽りのない真実だ。そこから生まれ落ちた我々呪いこそ、真に純粋な本物の“人間”なのだ。偽物は消えて然るべき」

「……現状、消されるのは君達だ」

「だから貴様に聞いているのだ。我々はどうすれば呪術師に勝てる？」

「戦争の前に2つ条件を満たせば勝てるよ。
　五条悟を戦闘不能にし、両面宿儺、虎杖悠仁を仲間に引き込む。あと、できることなら鳴神Aを仲間にしたいね」

「死んだのであろう？虎杖というガキは」

　その言葉に男はにやりと笑う。

「さぁ、どうかな」

　カラン。
　刹那の沈黙を打ち消すように、コップから氷の音がする。

「五条悟、やはり我々が束になっても殺せんか。それに鳴神A……厄介なものだな」

「ヒラヒラ逃げられるか、最悪、君達全員祓われる。五条悟は殺すより封印するに心血を注ぐことをオススメするよ。鳴神Aは私の手にかかればそうでもないけどね。敵にいるとなると少々面倒くさい。」

　その言葉に呪霊は顔を歪める。

「封印？その手立ては？」

「特級呪物『獄門彊』を使う」

「獄門彊……？持っているのか!! あの忌み物を!!」

　呪霊は頭部にある火山のようなものを沸かす。

「漏瑚、興奮するな。暑くなる」

某日、某ファミレス店にて。
丸焼きになった人間を複数発見。