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遡ること少し前。呪術高専ではこんな会話が繰り広げられていた。
「……アンタ、仲間が死ぬの初めて?」
「
「ふーん。その割に平気そうね」
どうやら同級生を失ったらしい。
二人のしんみりとした空気のような生ぬるい風が吹いた。
「なんだ、いつにも増して辛気臭いな、恵」
二人の空気を壊すように一人の女性が声をかける。
「お通夜かよ」
その言葉に恵と呼ばれた男性は顔を上げる。
「禪院先輩」
「私を苗字で呼ぶんじゃ__」
「真希、真希!!」
彼女を止めたいのか、焦った声が聞こえる。
「まじで死んでるんですよ、昨日!! 一年坊が一人!!」
「おかか!!」
その言葉に、真希は冷や汗を顔いっぱいに浮かべた。
「は、や、く、言、え、や。これじゃ私が血も涙もねぇ鬼みてぇだろ!!」
「実際そんな感じだぞ!?」
「ツナマヨ」
野薔薇は目の前でギャーギャーと騒ぐ人たちを見て「何、あの人達」と恵に問う。
恵は「二年の先輩」と淡々と返した。
そして目の前にいる禪院真希、狗巻棘、パンダを野薔薇に紹介する。
「あと二人いる。一人は二年の乙骨先輩っていう手放しで尊敬できる先輩がいるが今海外。もう一人は四年の鳴神先輩。この人も尊敬できる先輩だけど、任務が忙しすぎてほぼ高専にいない」
丁寧に説明した恵だったが、野薔薇はパンダの説明に不服のようだ。
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作者名:あわ | 作成日時:2023年12月3日 20時