永遠 (ページ24)

今日:15 hit、昨日:9 hit、合計:9,344 hit

２０ページ24

「なかなか腕を上げたんじゃない？真希」

「息すら切れてないくせに、よくいうよっ！」

「少し詰めが甘いわ」

　真希の足を払い、ぐらついたところで脇腹めがけて呪具の柄をぶつける。

「ぐっ！」

　脇腹を抱え、座り込む真希。
　私は呪具の切先を首の前にやった。

「また私の勝ちね」

　その様子を観察していた一年生たち、もとい恵と野薔薇は目を輝かせた。

「Aさん、綺麗でかっこよくて強いなんて、最強すぎる！」

「次は俺に稽古つけてください」

「いいけど、少し休憩しよう？もう3時間くらいぶっ続けよ」

「そうだオマエら飲み物でも買って来いよ」

「……パシリにしてません？」

「いいから買って来い」

「お願いねー」

「行くわよ伏黒」

　なんとなく気だるそうに自販機へと歩いて行った二人。

「あり？一年ズは？」

　訓練していたパンダと棘が戻ってくる。

「パシった」

「二人ともお疲れ様。前回より良くなってたよ」

「しゃけ！」

　真希の答えにパンダは不安そうな表情を浮かべた。

年末年始でごろごろしてました。
みなさま、あけましておめでとうございます。
本年もどうぞよろしくお願いします！