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そっちが領域を持ち出すのなら、私も出さないとね。
呪具をしまい、掌印の準備をする。
私は右手を握り、人差し指を突き出す。そして人差し指を左手で握った。
「領域展開『
目の前に広がるものはなにもない。どうやら私の領域の方が上だったようだ。
ここには何も存在せず、すべてが空白のように消えている。
何も見えない、何も感じない。
ここは
領域に入ったものは世界をそして自分をも忘れ、
悟の領域展開を参考にしているから、とてもよく似ていると思う。「無量空処」は情報が完結せず穏やかに死に至るというものだけど、私の「無想浄土」はすべての情報がないゆえに何も感じ取ることができず穏やかに死に至るというもの。
コツコツと静かに足音を立てながら、呪霊へと近づいていく。
「滑稽よね。動くことすらままならないなんて。何が起きているのかも理解していないんでしょう?」
呪霊の頭に手を置き、このまま祓おうとしたそのとき。
「だれっ!?」
何者かによって領域が壊された。
動揺した一瞬の隙をつき、呪霊は遠くへと逃げてしまった。
「くそっ! 誰が邪魔したのよ!」
「危なかったね、花御。私の助けがなければあのまま祓われていたんじゃないかい?」
「鬮伜ーる未菫り???蜑阪〒陦灘シ上?菴ソ繧上↑縺??縺ァ縺ッ縺ェ縺?〒縺吶°?」
「さすがは鳴神Aだね、領域展開も使えるとは。面白くさせてくれる」
Aちゃんの領域展開の掌印は、大日如来智拳印の右手左手が反対になったものです。
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作者名:あわ | 作成日時:2023年12月3日 20時