永遠 (ページ3)

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術式について２ページ3

◾星辰(せいしん)・天街巡遊(てんがいじゅんゆう)
　雷楔(らいせつ)を投げ出し、雷楔に向かって瞬間移動する。
　瞬間移動中は雷の光線のようなものに姿が変わり目で追うことが難しい。雷楔は空中に設置することも可能。また瞬間移動する際は地形や人を無視する。
　瞬間移動に使用せず時限爆弾のような使い方も可能であり、雷楔を設置してから術者が何かしらの合図をすると爆発し周囲にダメージを与える。
　この技は鳴神Aが自ら編み出した技である。
　｢人は蛾のように、飛んで神という火の光に入る。けれど私は神になれないし、いつまでも頼るわけにはいかないわ。私の光は私自身が灯すのよ｣

◾奥義(おうぎ)・夢想真説(むそうしんせつ)
　すべての呪詛を切り裂く夢想の一太刀を繰り出す。この一撃の最大威力は無下限呪術虚式「茈」と同等の威力を持つとされている。
　夢想の一太刀を繰り出したあとは夢想の一心状態になる。夢想の一心状態では刀を使って戦う。この刀には雷神の意思が宿っており、胸から取り出す。
　この刀での攻撃には呪力を込めなくても呪力が自動的にのせられる。さらに攻撃が敵に当たると、呪力を回復することができる。この回復は事前に術者が特定の人物に呪力をつけておけば、その人物の呪力を回復することができる。
　夢想の一太刀の威力、夢想の一心状態の持続時間は自分で操作可能。だがこの夢想の一心状態を保つことは呪力を大幅に削るため、そう長く持たない術者が多い。
　今までの術者から見て５分ほどが限界なのではないか。
　これぞ雷神が新たに悟った秘剣。「無想」を捨て、人々の「夢想」を背負うようになった。
　「真説」が「新説」を意味するように、時代とともに人の考えが変わっていくように、雷神も変わっていかなければならない。

武器草薙(くさなぎ)の稲光(いなびかり)
　薙刀。特級呪具。
　使用者がこの呪具で呪霊を祓うたび、呪力が回復もしくは増幅していく。
　柄部、刀身ともに紫色を帯びている。千段巻の部分には雷をモチーフにした飾り。
　鳴神家の夢想真雷罰術の継承者へと代々受け継がれてきた薙刀である。