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「悟! 富士山が見える! あれ富士山っていうんでしょ! 本で見たことはあったけど、初めて見た」
「少しは黙れねぇの? これだからガキはよ……」
「あなたに言われたくないわ」
「あ? どういう意味だ!」
「悟、どこに行っていたんだい? 夜蛾先生が探してたよ……って誰だい? その子」
「まさか誘拐? 五条、
「ちげぇよ! こいつが鳴神のとこのガキだっつーの!!」
「七海建人くんと灰原雄くん? よろくね! 私は鳴神A」
「なんでこんなところに子どもがいるんですか」
「かわいいね! 小さいときの妹を思い出すなあ」
「悟と傑は最強だものね」
「ふふ、嬉しいね」
「当たり前だろ」
「Aはこんなクズ共になっちゃだめだぞ」
「傑、大丈夫? 元気がないように見えるけど」
「ああAか。大丈夫だよ。少し夏バテになってしまってね」
「ならいいけど。……無理しないでね。あ、これあげる。塩飴よ。夏バテにもいいし、呪霊っておいしくないんでしょ?」
「……ありがとう」
「灰原くんが? うそでしょ、なんで……!」
「今はとにかく休め七海。任務は悟が引き継いだ」
「……。もうあの人1人で良くないですか?」
「傑が、殺人? 呪詛師って……。なんでよ! 何で傑が!!」
「ほんと意味わかんないよね。クズの思考は理解できないな」
「もう知っていると思うけど、私は非術師を殺して術師だけの世界を作ろうと思うんだ。A、私についてきてはくれないかい?」
「ごめんなさい傑。それだけはできない」
「そうか、残念だよ」
「非術師が嫌いでもいいからっ! 呪いを祓わなくても、呪霊を飲み込まなくてもいいから。呪術に関わらなくていい、私が強くなって傑を守るから! だから! お願い、戻ってきて。傑」
「……ごめんねA、もう決めたんだ」
「初めまして、恵くん、津美紀ちゃん。鳴神Aです。恵くんの3個上、津美紀ちゃんの2個上になるのかな。週3回くらいお家にお邪魔して家事とかの手伝いをするね」
「Aさん! すごく綺麗……。よろしくね!」
「……」
「ほら、恵もご挨拶!」
「特級、ですか? 私が?」
「2年で特級なんてすごいね。僕は3年のときだったからねー」
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作者名:あわ | 作成日時:2023年12月3日 20時