検索窓
今日:17 hit、昨日:9 hit、合計:9,346 hit

ページ11

カフェでいつものプレートとコーヒーを注文し、所持しているタブレットで次の任務内容を確認する。

 今度は短期の任務が三つか……。いくら特級だからとはいえ、まだ学生の身分なんだからもう少し青春らしいことしたいのになー。でも19歳になって青春はおかしいのかな。
 ぼやぼやと考えているとウェイターさんがコーヒーを先に持ってきてくれた。


「ありがとうございます」

「プレートの方はもう少々お待ちくださいね」


 コーヒーを手に取りなんとなく眺めていると、昔のことを思い出す。


 ああ、このカフェは初めて悟に連れてきてもらったカフェだったな。




 鳴神家はその昔、御三家にも並ぶほどの名家だったらしい。

 相伝の術式が神から授かったものだったから。
 けれどそれゆえ、なかなか相伝の術式を継いだ者が生まれてこなかった。生まれてきたとしても短命だったり病弱だったりと問題が多く、みるみるうちに鳴神家は衰退していった。

 相伝の術式を継ぎ五体満足で生まれてきた私は、500年ぶりだと喜ばれた。

 私は物心つく前から鍛練を強要された。
 比喩ではなく実際に血を吐くような鬼の鍛練を、日が昇ってから沈むまで。来る日も来る日も私は外に出してもらえず、家の中で鍛練に明け暮れる日々だった。

8→←6



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (33 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
82人がお気に入り
設定タグ:呪術廻戦 , 落ち未定   
作品ジャンル:アニメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:あわ | 作成日時:2023年12月3日 20時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。