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スタッ
後ろで音がした
驚いて振り返ると一人の少年が立っていた
一つに束ねた長い黒髪に、黄色い前髪がよく目立つ
目も黄色だが、どこか暗い光を宿していて悲しそうに見えた
「あなたは…?」
いつでも攻撃できるよう、腰を落として聞く
「俺はヤウズ。そんなに警戒すんな。何もしねぇから」
少年、ヤウズはかすかに笑ってそう言った
こんなに近くにいて気づけなかったなんて…
「あなた、何者?」
ヤウズは少し迷ってから言った
「引退して暇を持て余してる怪盗の料理当番だ。多分また会うことになるな」
その口調は、うんざりという感じだったが、少し楽しそうに聞こえた
「なんなのよあいつはーーー!」
「アスカ、少し落ち着け」
ケイ、これが落ち着いてられる!?
なんであんな変なやつがあそこに!?
「とりあえず落ち着け」
なんでよ!
「ここは学校だ」
あ…
みんな驚いた顔でこっちを見ている
でも元はと言えば仕事中にあのヤウズとかいう少年に会ったのが悪い
怪盗の料理当番とか言ってたけど一体…
「何か嫌なことでもあったのか?」
ハヤテ!
如月疾風は昨日転校してきたばかりだけどもう呼び捨てで呼び合う仲だ
「…ちょっとね」
さすがにレッドの仕事については話せないから笑ってごまかす
すると授業開始のチャイムが鳴った
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葉咲(プロフ) - ありがとうございます!頑張って更新します! (2019年8月12日 18時) (レス) id: 5250ef3fa1 (このIDを非表示/違反報告)
蒼井春 - 怪盗クイーン大好き!特にヤウズはトップ3には入る。メッチャ好き!更新頑張って下さい! (2019年8月12日 17時) (レス) id: 329fc9a181 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:葉咲 | 作成日時:2019年8月12日 9時