vol.54 ページ8
〜貴方seid〜
………ここはどこ?
眠りから覚めると私は椅子に座っていた……。手には手錠がかかっていた
貴方「なんでしょうか……これは……ここは……いったい?……みんなは……」
頭がぼーっとしていてなぜ自分がここにいるのか分からなかった……すると
?「お目覚めみたいだね」
貴方「……っ誰!」
?「そんなに怖がらないでよ。俺は何もしないから」
貴方「!貴方は!あの時の!」
ようやく状況が理解できた。
この人が私を殴って気絶させてここまできたのだと言う事に……
ティキ「あー自己紹介がまだだったね。俺は、ティキ・ミックよろしくね。Aちゃん」
貴方「………」
ティキ「だからそんなに怖がらないでって俺だってあんな手荒な真似はしたくなかったけど状況が状況だったから仕方ないんだよ」
状況?………リナリー!
伯爵に襲われそうになっているリナリーのことを思い出した。
貴方「リナリーは!リナリー無事なんですか!?」
ティキ「あの短髪の子は無事だよ。安心していいよ」
リナリーが無事?……よかった。本当に良かった。
ティキ「ただ、他の連中はすごい怪我してたみたいだけど……」
他の連中と言われて真っ先に頭をよぎったのは神田のことだった。
彼が怪我をした……私のせいで?……悔しい……悔しいよ……
悔しく悲しくしてたまらなかった。
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作者名:LUCA | 作成日時:2016年4月3日 20時