過去と今2 (ページ33)

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vol.79 ページ33

～貴方～

私はしゃがんで泣いていた。

……私のせいで……みんなが……

私の頭の中はそのことでいっぱいだった。

私は……みんなを不幸にさせる……

そんな時誰かの声が聞こえた

アレン(A！目を覚ましてください！)

アレンの声だった

貴方(アレン……)

リンの声も聞こえてきた

リン『無駄だと言ってるのが分からぬのか？この者が出てきたところでなんの特もない

こやつがいても邪魔な存在になるだけだ』

……リンの言うとおりだ。

私がアレンたちのところに行ったところで邪魔になるだけ……

……私は……要らない存在なんだ

アレン「違う！Aは邪魔な存在じゃない！」

貴方「！」

アレンの言葉に耳を向けた

アヘン「Aは僕達にとって大事な仲間です！

邪魔な存在なんかじゃない！絶対に！」

貴方「っ！アレン……」

涙がでてきた。

私はずっと誰かに必要とされたかった。

記憶を失くし孤独になって誰にも必要とされなくなった。

そんな私でも彼は私を仲間と呼んでくれた……

嬉しかった。こんな私でも仲間と言ってくれる人がいるなんて……

リン『……愚かだ……』

リンがアレンに剣を向けた

貴方「！」

リン『二度とその口を聴けるようにしてくれる』

リンがアレンを刺そうとしていた

貴方「……ア……レン……」

また私は……誰かを傷つけてしまう……そんなのは……もう嫌！

貴方「っ！」

私は月華に言った

貴方「月華！私の手をさして！」

～アレンたち～

リン(剣が勝手に動く！)

グサッ

リン『！』

リン『どういうつもりだ！貴様！』

アレン「？」

彼女は自分の手を刺したまま動かなくなった。