vol.28 ページ30
神田たちを安全な場所に寝かせると、ララたちの昔の話を聞いた。
ララ「昔、ひとりの人間の子供がマテールで泣いていたの」
その子は村の人間達から迫害されて、亡霊が住むと噂されてた。この都市に捨てられた。
ララ「にんげん……にんげん……にんげん……にんげん……ぼうや……歌はいかが……？」
マテールの民が去って五百年……人間が迷い込むのは別にこれが初めてではなかった。
確かこの子供で6人目……5人は私が「歌はいかが？」お聞くと突然襲いかかってきた。
「化物」
そう言って私を叩きのめして私は「歌はいかが？」と聞いたのに……
だから目の前のこの子供も私を受け入れてくなかったら殺すつもりだった。5人のように……
私は人間に造られた人形……人間の為に動くのが私の存在理由……だから、歌わせて！！！！
グゾル(子供)「うた？ぼくのために歌ってくれるの？誰もそんなことしてくれなかったよ。……ぼくグゾルっていうの……歌って亡霊さん」
ララ「あの日から80年……グゾルはずっと私といてくれた。グゾルはね。もうすぐ動かなくなるの……心臓の音がどんどん小さくなってるもの。だから、最後まで一緒にいさせて……最後まで人形として動かさせて！お願い！」
神田「ダメだ！」
神田が起き上がってきた。
貴方「！神田さん……まだ動いてはダメです！……血が……！」
神田の腹から大量の血が流れていた。だが……そんなのは構わず話し続けた。
神田「その老人が死ぬまで待てだと……？この状況でそんな願いは聞いてられない……！俺達はイノセンスを守るためにここに来たんだ！！……今すぐその人形の心臓をとれ！！」
心臓を取る……神田がいきなり残酷なことを言いだした。……ララの心臓を取るということは私達に取っては任務遂行のためにとてもいいことだが……グゾルにとってはとても絶望的なとこだった。どうすれば………
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 12人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：LUCA | 作成日時：2016年3月24日 10時
