vol.20 ページ22
アレンと別れ、私達は移動しながらマテールの亡霊と一緒にいた少女の話を聞いていた。
神田「地下通路？」
ララ「この町には強い日差しから逃れるための地下住居があるの、迷路みたいに入り組んでて知らずに入ると迷うけれど出口のひとつに谷を抜けて海岸線にでられるのがある。あのアクマという化け物は空を飛ぶ……地下に隠れたほうがいいよ」
神田「………」
神田と私は少女が言うように地下に行くことにした。
ジリリリリン←神田が持っていた無線ゴーレムが鳴った。
神田「トマか、そっちはどうなった？」
トマ「別の廃屋から伺っておりましたが、先ほど激しい衝撃があってウォーカーどのの安否は不明です。あ、今アクマだけ屋内からてまてきました。ゴーレムを襲っています。」
神田「わかった。今、俺のゴーレムを案内役に向かわせるからティムだけ釣れてこっちへ来い長居は危険だ。今はティキャンピーの特殊機能が必要だ」
トム「はい」
神田のゴーレムがトムを迎えに行った。
神田「さて、それじゃ地下に入るが道を知ってるんだろうな？」
グゾル「知って……いる……私は……ここに五百年いる知らぬ道は無い」
グゾルが帽子を取るとそれは人形とは思えないほどひどい顔だった。
貴方「……っ！」
グゾル「くく……醜いだろう……」
神田「お前が人形か？話せるとは驚きだな」
グゾル「そうだ……お前達は私の心臓を奪いに来たのだろう」
神田「できれば今すぐ頂きたい……デカイ人形のまま運ぶのは手間がかかる」
ララ「地下の道はグゾルしか知らない！グゾルがいないと迷うだけだよ！」
一緒にいた少女のララがグゾルをかばった。
神田「お前は何なんだ？」
ララ「私………グゾル……」
グゾル「人間に捨てられていた子供……だ！ゲホ……私が……拾ったから側に……置いでいだ！！」
神田&貴方「………」
疑問に思ったことがあった。なぜこの人はこんなにもこの子のことを強く人間の子供だと言っているのか……この子に何かあるのだろうか……
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作者名：LUCA | 作成日時：2016年3月24日 10時
