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『お待たせ〜。それじゃ行こっか。』
「う、うん。」
私とりっくんはお店を出る。
「…………、」
『………、』
あれっ、何で無言なんだろう。
私の歩幅に合わせて歩いてくれてるのは
凄くありがたいけど…、
トボトボと道中を歩いてるだけなので、私は思い切ってりっくんに聞いてみた。
「ね、ねぇ、りっくん。」
『なぁに？』
「その、何で誘ってくれたの？」
りっくんは少し目を見開いた。
『もしかして嫌だった？』
「そ、そんなんじゃないよ。
特に用が無いのに何で誘ってくれたんだろうー……って。」
『ーぇ、』
りっくんは一瞬キョトンとして、すぐに
『ﾌﾌﾌｯw』と笑いだした。
………ん？、何で笑ってるの？
「り、りっくん？？」
私はポカンとする。
そしてりっくんは少し深呼吸をして、
『あーあ、これじゃあ3人とも大変だね〜w』
と、更によく分からないことを言った。
「え？？？？」
『あのね？w 僕がAちゃんを誘ったのは、話がしたかったからだよ？』
「………えっ、話？」
『そう、話。』
私の言葉を繰り返すように、返すりっくん。
『久々に会ったんだし、ゆっくりお話したいなぁって。』
「……、」
ー"話"。
「…そっか、」
そういえば、"あのとき"もそんなこと言われたっけ。
ー"話がしたい" って。
『……Aちゃん？頬が緩んでるよ。』
「え？……あ、」
気付かないうちに、自分の口角が上がっていたみたいだ。
『なに想像してたの？』
「………りっくんには秘密。」
『ふふっ、酷いなぁ〜。』
と 言いつつ、これ以上りっくんは詮索しなかった。
「……あ、でも、」
『ん？』
「………恋愛小説を見たりっくんになら、分かるかもね？」
私はニヤっと笑う。
『……あ、もしかして、さっきのこと怒ってる？』
「別に〜？笑われたことなんて、気にしてませんけど？」
『顔が怖いよ…！』
ごめんねぇ と言いながらあわあわするりっくん。
その姿が面白くて、思わず私は笑ってしまった。
終わり
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ぱん - このお話面白い！アバとパオパオのコラボ面白いですよね！ (2019年7月31日 23時) (
レス) id: dc7d3b7ef1 (このIDを非表示/違反報告)
甘李(ｱﾏﾘ)(プロフ) - めんま さん» めんまさんありがとうございます！！そう言って頂けて凄く嬉しいです^^ (2019年4月5日 17時) (レス) id: b3cd83392c (このIDを非表示/違反報告)
めんま - めっちゃ面白い！こういうお話大好きです！ (2019年4月5日 12時) (レス) id: 49fccea4bc (このIDを非表示/違反報告)
甘李(ｱﾏﾘ)(プロフ) - やっさんさん» わー嬉しい！(´；ω；｀)ありがとうございます！ (2019年3月25日 22時) (レス) id: b3cd83392c (このIDを非表示/違反報告)
やっさん - このお話大好きで毎日更新されているか見るのが日課になってます！笑 頑張ってください！応援してます！！ (2019年3月25日 20時) (レス) id: 380753c720 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：甘李(ｱﾏﾘ) | 作成日時：2019年3月21日 0時
