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そ「あ〜Aはこの夏休みは勝負の夏だもんな。」
み「え？勝負の夏って？」
みっくんが不思議そうに首を傾げた。
みっくんは、たぶんお家のお店を継ぐから、進学なんて関係のない話なんだろうな、とふと思った。
ここは自分で説明しなきゃいけない。
みんなと夏休み一緒にバイトとか、すっごく楽しそうだけど、ここでまた中途半端なこと言うと、絶対後悔する。
そう思った。
『わっ私ね、大学受験するんだよね、来年。
だから、夏休み、真剣に勉強しなくちゃいけなくって、さ。
ごめん。』
せっかく誘ってくれたみっくんの好意を無駄にしてしまう気がして、私はしどろもどろに答えた。
そらは心配そうに私の顔を見ている。
ツ「大学受験か〜。それはそれは、Aちゃんさすがだね！だとしたら、やっぱキツイか〜。うんうん。」
みっくんは優しい。昔から、優しかった。
一瞬で状況を理解してくれて、言いづらそうにしてる私に気を使ったのか、一生懸命フォローしてくれた。
それだけなのに、ちょっとうるっときてしまった。
ツ「え！泣かんでええよ(笑)」
みっくんは困ったように笑って私の背中をさすった。
ごめんごめん、と謝ってるうちにぽろぽろと涙が出てしまった。
他の3人が慌てているのがわかる。
リ「Aちゃんいろいろ頑張ってるんだね、偉いよ。」
りっくんも昔から変わらない優しい笑顔で私をフォローしてくれた。
みんな優しい。
久しぶりに会ったのに、こんな私に気を使ってくれるなんて、本当にいい人だなって心から思う。
つ「Aちゃんは残念だけど、俺の高校の友達も1人誘っててさ。
いつも俺とりっくんといるんだけど、多分そいつは来る。」
そ「えいちゃん？」
ツ「そう。あいつはきっと暇してるだろ、夏休み。」
リ「彼女もいないしね〜」
ツ「りっくんにもいないだろ。」
リ「みっくんにもいないじゃん！」
そ「まあムキになるなよ2人とも。」
『うっせーなリア充！！』
おしゃべりなみんなのおかげで、どんどんと話題が移り変わっていく。
それが面白くて、いつの間にか私の情けない涙も乾いていた。
ただ、胸の片隅、ずっと奥の方に、『大学受験』という言葉がちくちくと刺さっていた。
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サクラ(プロフ) - シロさん» どういたしまして！作者さんにも生活があるので焦らずゆっくりで大丈夫ですよ！新生活色々とお疲れ様です！ (2019年4月17日 22時) (
レス) id: 55e0709259 (このIDを非表示/違反報告)
シロ(プロフ) - サクラさん» わーんありがとうございます（；_；）新生活が始まって想像以上にバタバタしているため更新遅れがちですが、今後もよろしくお願い致します。頑張ります！ (2019年4月10日 23時) (レス) id: ca73ee35df (このIDを非表示/違反報告)
サクラ(プロフ) - いつも楽しく読ませて頂いてます！！次の展開楽しみですー！頑張ってください！応援してますー！ (2019年4月6日 21時) (レス) id: 55e0709259 (このIDを非表示/違反報告)
シロ(プロフ) - ありすさん» 大好きだなんて超絶嬉しいです（；_；）更新頑張りますので、これからもよろしくお願い致します！ (2019年3月22日 21時) (レス) id: f7c21e5b1c (このIDを非表示/違反報告)
ありす - このお話大好きです！お忙しいと思いますが応援してます！ (2019年3月22日 19時) (レス) id: e597eae0d7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：シロ | 作成日時：2019年3月11日 22時
