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エ「なんでさっき目逸らしたの?」






買い出しを頼まれて、2人でスーパーに買い出しに向かう途中、エイジくんはそう私に尋ねた。






でも正直私にもわからなかった。





体がそう反応した、としか言いようがなかった。







『あ、ううん、意味は無いけど。反射神経いいんだよね(笑)』



エ「へえ」






エイジくんは納得のいってないように相槌をうった。







沈黙が流れる。









あれ?

私たち、昨日あんなに楽しそうに打ち解けたのに、また振り出し?









エイジくんの方をちらりと見ると、ぼーっと前だけを見て歩いていた。









『何か考え事でも?』







私がそう声をかけると、ハッと我を取り戻したように目を丸くした。





エ「いや、別に。ただ暑くて頭ぼーっとした」



『そっか、暑いもんね、今日。』








初めて会った人たちのような、くだらない会話しかできなかった。







私が変に緊張してしまって、流暢な会話が出来なくなっていた。






自分が緊張してることに一度気づいてしまうと、余計緊張してしまった。









微妙な空気が二人の間を流れる。









. . .




スーパーに入ると、涼しくて思わず声が出た。






隣のエイジくんも至福、という顔をしていた。






かごを取って店内を見渡し、メモ書きに書いてある品物を探す。






『これで全部かな?』







カゴに入った商品とメモ書きとを見比べて最終チェックを行った。








エイジくんはほっぺに手を置き、悩む素振りを見せた。






『どした?』








私が声をかけると、エイジくんはにやりと笑って私の目を見た。








エ「アイス食べね?」









悪ガキみたいな表情が可愛くて、私は思わず吹き出してしまった。







『いいね、名案。』



エ「何笑ってんの?」









また緊張がほどけた。









本当に不思議な人だ、といつも思う。






色んな表情がみられる。









私達はアイス売り場に戻った。









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サクラ(プロフ) - シロさん» どういたしまして!作者さんにも生活があるので焦らずゆっくりで大丈夫ですよ!新生活色々とお疲れ様です! (2019年4月17日 22時) (レス) id: 55e0709259 (このIDを非表示/違反報告)
シロ(プロフ) - サクラさん» わーんありがとうございます(;_;)新生活が始まって想像以上にバタバタしているため更新遅れがちですが、今後もよろしくお願い致します。頑張ります! (2019年4月10日 23時) (レス) id: ca73ee35df (このIDを非表示/違反報告)
サクラ(プロフ) - いつも楽しく読ませて頂いてます!!次の展開楽しみですー!頑張ってください!応援してますー! (2019年4月6日 21時) (レス) id: 55e0709259 (このIDを非表示/違反報告)
シロ(プロフ) - ありすさん» 大好きだなんて超絶嬉しいです(;_;)更新頑張りますので、これからもよろしくお願い致します! (2019年3月22日 21時) (レス) id: f7c21e5b1c (このIDを非表示/違反報告)
ありす - このお話大好きです!お忙しいと思いますが応援してます! (2019年3月22日 19時) (レス) id: e597eae0d7 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:シロ | 作成日時:2019年3月11日 22時

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