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リ「あ!えいちゃん〜」
しばらくは山車の装飾をみんなでやっていた。
その途中、りっくんが神社の鳥居の方に目を向け、そう言った。
みんなの視線がりっくんが指さす方に向く。
エ「わりわり、ほんとごめん」
そこには小走りのエイジくんがいた。
サンダルをぺたぺたと鳴らし、エイジくんが境内に入る。
遅いよ、とみんなに責められながらも笑って謝り、
同じようにタオルを首に巻いた。
昨日少し一緒に帰っただけなのに、少しだけ気まずい気持ちがした。
私はエイジくんに小さい声で挨拶をして、また作業に取り掛かった。
エイジくんはいつもと同じように飄々とした態度で私に挨拶を返し、みんなの元に駆け寄った。
なんだ、私だけじゃん、変な気分なの。
少し安心して、気持ちが緩んだ。
そうだよね、気まずくなんてないよね。
もう、友達だし。
そう自分に言い聞かせ、黙々と山車に向かった。
ふと隣を見ると、あの赤い髪の毛があった。
エ「ここ、こうで合ってる?」
『わっ、びっくりした』
不意に話しかけられ、不覚にも驚いてしまった。
エイジくんは遅れたきた分の仕事を任されていた。
エ「何もおどかしてないけど」
『いや、ごめん。』
やけに冷静なエイジくんに少し傷ついたけど、気を取り直してエイジくんにやり方を少しだけ教えた。
要領がいいからすぐ私より器用にこなすのが悔しかったけど、私も一生懸命取り組んだ。
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サクラ(プロフ) - シロさん» どういたしまして!作者さんにも生活があるので焦らずゆっくりで大丈夫ですよ!新生活色々とお疲れ様です! (2019年4月17日 22時) (レス) id: 55e0709259 (このIDを非表示/違反報告)
シロ(プロフ) - サクラさん» わーんありがとうございます(;_;)新生活が始まって想像以上にバタバタしているため更新遅れがちですが、今後もよろしくお願い致します。頑張ります! (2019年4月10日 23時) (レス) id: ca73ee35df (このIDを非表示/違反報告)
サクラ(プロフ) - いつも楽しく読ませて頂いてます!!次の展開楽しみですー!頑張ってください!応援してますー! (2019年4月6日 21時) (レス) id: 55e0709259 (このIDを非表示/違反報告)
シロ(プロフ) - ありすさん» 大好きだなんて超絶嬉しいです(;_;)更新頑張りますので、これからもよろしくお願い致します! (2019年3月22日 21時) (レス) id: f7c21e5b1c (このIDを非表示/違反報告)
ありす - このお話大好きです!お忙しいと思いますが応援してます! (2019年3月22日 19時) (レス) id: e597eae0d7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:シロ | 作成日時:2019年3月11日 22時