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「すみません、店長さんはどちらに...」
『あ、あちらです』
そそくさと携帯を隠して、裏を指さす。
面接の人かな...？
見たところ、30代半ばといったところだろうか。
「なんか...あれだね、普通の��おじさま��だったね」
作業着だったし。と付け加える夏乃は、
少しテンションが上がっていた。
...どうやら、ああいった人もタイプのようで。
合否が気になって裏を覗くと、話はおわっていた。
店長が入口まで送り届けたところで、
「もう面接おわったんですか？」
夏乃が聞くと、あの方は違うよ と言われた。
話によれば、簡単にいうと...
建物の管理者さん、らしい。
どうりであの格好。...夏乃の目が輝いてる。
古いしなぁ 改修工事でもするのか、
なんて考えてたけど、面接の人が来る時間が
とっくに過ぎていることに気づいた。
『で、肝心の面接の人は？』
「それが、遅れますって連絡きたんだよね」
へぇ...と、そう言うしかない。
そこまで興味が無かったから。
ただ、店長の一言で その気持ちは変わった。
「_____________確か、ふたりと同じ学校だよ」
学年も一緒だった気がする、なんて言った店長。
私たちと同い年で、このバイトに応募する...
志望の理由はなんだろう？
夏乃に、心当たりある？ と声をかけようとしたところで、
勢いよく 入口の扉が開いて______________
「っ、すみません！」
________目に飛び込んできたのは、奇抜な髪色の人。
「スクールバス乗り損ねて、遅れちゃって」
店長を見て 申し訳なさそうに笑った目が、
______________こちらを見て揺れる。
「待ってたよ、久しぶりだね」
『そうですね、改めてよろしくお願いします』
「ふたりに紹介するね、この子が今日から働いてくれる子だから」
まさかの採用済み。
驚いた私と、彼との目が合う。
彼は何を思ったのか、
ゆっくりと私に近づき__________
「俺、あんたのこと知ってる、秋山Aだろ」
______________少し困った表情で、そう言った。
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作者名：めじををを | 作成日時：2017年9月29日 4時
