episode6 ページ6
｢お前たち、席につけ。Dクラスの担任となった茶柱佐枝だ。この学校にクラス替えはない。卒業まで3年間、私がお前たちの担当となる。まずは本校の資料を配る。前から後ろへ回してくれ｣
そこまで言って先生が資料を配る。
そんな先生に平田さんが手を挙げた。
｢ひとつよろしいですか？｣
｢なんだ｣
｢1クラスは40人と聞いたのですが…なぜうちのクラスには41人いるんでしょうか？｣
その言葉に確かに、と周りが少し騒がしくなった。
｢うちには特別入学したヤツがいる。それだけだ。説明を続けるぞ。｣
何事も無かったかのようにそういう先生に周りはよりいっそうざわついた。
だが先生が説明を始めるとみな静かになった。
先生からは
この学校には独自のルールが存在すること。
全寮制で在校中に敷地内から出ることと外部との連絡を制限されること。
学園にはあらゆる施設が揃っており娯楽も含めて生活に必要なものは揃っているので心配はないこと。
買い物には学生証端末に保有されているポイントを使うこと。
あらゆるものをポイントで買うことがあり、毎月一日に振り込まれること。
そして今月の10万円分はもう支給されていること。
説明を聞いてるうちに私はひとつの疑問が思い浮かんだ。
質問しようか悩んでいると先生は教室から出ていってしまう。
私は慌ててその後を追いかけた。
『あの、先生。今お時間よろしいですか？』
｢…Aか。なんだ｣
『ポイントの事なんですが…＿＿』
｢あぁ、それはだな＿＿＿＿＿｣
『！！なぜそのような大切なことを言わなかったのですか？』
先生からの回答に目を見開いた。
｢言っただろう。ここは実力主義の社会だ。疑問に思ったことをそのままにするなら…そいつはそこまでってことだ。｣
『なる…ほど。わかりました。ありがとうございます』
｢他言するなよ？｣
『……何故でしょうか』
｢なんでも、だ。分かったな？｣
『はい。では失礼致します』
これは…普通の学校生活を送りたくてきたのだけれど…。
どうやら簡単には行かないみたいだ。
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みき - 更新嬉しいです！ (1月15日 18時) (
レス) id: c7f0ee6997 (このIDを非表示/違反報告)
おたく(プロフ) - めちゃくちゃおもろいです！更新楽しみにしてます(^-^) (2023年4月1日 16時) (レス) @page42 id: 2be13f9ec9 (このIDを非表示/違反報告)
かりん - とても面白かったです。次回の話も楽しみにしています。 (2023年2月1日 16時) (レス) @page40 id: 34308661a8 (このIDを非表示/違反報告)
チヒロ(プロフ) - 超絶面白いです。まじありがとうございます。更新頑張ってください！！ (2023年1月29日 11時) (レス) @page40 id: d9d34f6376 (このIDを非表示/違反報告)
ユリア(プロフ) - 面白かったです。更新を頑張ってください!続きを楽しみにしています。 (2022年12月18日 9時) (レス) @page27 id: 2c1bfd1fb1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ほかほかごはん | 作成日時：2022年10月17日 2時
