episode20 ページ20
｢…Aって堀北さんといるといつもと別人みたいだよね｣
｢ねー。なんで堀北さんなんだろ｣
｢…｣
こちらを伺うように見ながらそんなくだらないことを言うクラスの女子たち。
わざわざ私に聞こえるように言う意味がわからないけれど気にしていても時間の無駄ね。
気にせずAを待っているとトントンと肩を叩かれた。
軽井沢｢堀北さんちょっといい？｣
堀北｢何かしら？｣
軽井沢｢堀北さんってAと仲いいよね？Aの連絡先持ってるでしょ｣
堀北｢持っているけれど、それがどうしたの？｣
まさか連絡先が欲しい、だなんて他人任せなこと言わないでしょうね。
軽井沢｢私にもAの連絡先教えてちょうだい｣
……嘘でしょう。
堀北｢私が教える必要あるかしら。欲しいなら本人から聞けばいいじゃない｣
一言言って視線を逸らすと軽井沢さんは再び視界に入ってきた。
軽井沢｢A今居ないじゃん！！！｣
堀北｢知らないわよ｣
軽井沢｢だから……！Aの…｣
『えっと……私に何か用…かしら？』
……
Aside
『えっと……私に何か用かしら？恵ちゃん』
軽井沢｢A！？いきなり話しかけないでよ！｣
教室に戻ると恵ちゃんが自分の名前を出しているのが聞こえてきた。
悪口だったりしたらどうしよう。
そう思ったものの視線の先は鈴音。
さすがに鈴音と恵ちゃんが私の悪口で盛り上がるようなことは無い。
と信じたい。
何事もなかったかのように恵ちゃんに話しかけると何故か怒られてしまった。
怒ってても可愛い。
軽井沢｢いつから居たのよ、｣
『ついさっきよ。それよりも私に何か用があるのでしょう？』
そう問いかけると恵ちゃんは恥ずかしそうに口を開いた。
軽井沢｢…＿＿＿｣
『ごめんなさい。聞こえなかったわ。もう一度いいかしら？』
軽井沢｢連絡先を寄越しなさいって言ってるのよ！！｣
次はきちんと目を見て勢いよく言う恵ちゃん。
顔が真っ赤だったのは怒っているのではなく恥ずかしいからだろうか？
『そ、そんな大きな声を出さなくても…。というか連絡先交換してくれるのね？嬉しいわ』
軽井沢｢どういうこと？｣
私の言葉に恵ちゃんは首を傾げた。
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みき - 更新嬉しいです！ (1月15日 18時) (
レス) id: c7f0ee6997 (このIDを非表示/違反報告)
おたく(プロフ) - めちゃくちゃおもろいです！更新楽しみにしてます(^-^) (2023年4月1日 16時) (レス) @page42 id: 2be13f9ec9 (このIDを非表示/違反報告)
かりん - とても面白かったです。次回の話も楽しみにしています。 (2023年2月1日 16時) (レス) @page40 id: 34308661a8 (このIDを非表示/違反報告)
チヒロ(プロフ) - 超絶面白いです。まじありがとうございます。更新頑張ってください！！ (2023年1月29日 11時) (レス) @page40 id: d9d34f6376 (このIDを非表示/違反報告)
ユリア(プロフ) - 面白かったです。更新を頑張ってください!続きを楽しみにしています。 (2022年12月18日 9時) (レス) @page27 id: 2c1bfd1fb1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ほかほかごはん | 作成日時：2022年10月17日 2時
