【よう実】ヤンデレ教室

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私はここに入学する前、子役として活動していた。





バラエティー番組に出演することやアイドルとして活動することもあった。




ありがたいことにたくさんのお仕事を頂いて、ファンも増えていた。




各SNSのフォロワーは500万人を超えておりファンクラブ等もあった。



らしい。






らしい、というのは私自身全く記憶がなく、この話はある恩人に聞いた話だからである。




記憶を失ったきっかけは交通事故だった。



このことは瞬く間に世の中に広まった。




だから私が記憶を失ったことは知っていてもおかしくない。



だが先生の言葉を思い出して欲しい。



この学校は外部との連絡が制限されている。


ある程度のニュース等は入ってくるかもしれないが外部から入ってくる情報も制限されているはずだ。



生徒会長がSNSをするような人だとも思えない。




だから私は記憶を失っていることをしっている生徒会長に不信感を抱いた。





『…どうしてその事を』




そう聞くと生徒会長は1度間を開けたあと



｢…見聞が広いんだ｣



と言った。




『そうでしたか。お話はそれだけでしょうか？このあと用事があるのでお話がないなら帰らせていただきますが…』



なるべく早くこの場から離れたい。



そう思ったからか自然と足を動いていた。





｢聞かないんだな｣



だがその一言で私の足がピタリと止まった。




『...何をでしょうか』



｢昔はどんな間柄だったのか、だ｣




『聞かなくても分かります。同じ中学の...そうですね、世話焼きな先輩とかでしょう？』



｢…なぜそう思う｣




『つい先日なにか思い出せないかと、中学の卒アルを見返していたんです。そこにほりき…鈴音の名前がありました。同じ名字だし顔も似ているのでそうなんじゃないかと。世話焼きの部分は…なんとなくです。なんも無い後輩をわざわざ呼び出すなんて人そうそういないと思いますし』



｢良い推理力だ｣



『推理って…笑』




｢だが間違っている｣



『…はい？』



｢お前は俺のモノだ｣

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