バレー部の愛が重くて困ってます。3

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『…でなんでしたっけ？』




飛雄を見送ってから再び及川さんの方を見る。



すると及川さんは何故か拗ねたように口を開いた。




及川｢…それよりさっきなんで俺の言葉遮ったのさ。悔しいけど飛雄ちゃんは将来バレーで大きくなる。そんな男と付き合えるって悪い話じゃないと思うんだけど｣




その言葉私は困ったように笑って言葉を返した。




『……恋愛とかそーゆーの、好きじゃないんです』





………



及川side





困ったように笑うAを見て胸の辺りがぎゅっと締め付けられるのがわかった。




俺はAという1人の選手に、マネージャーに、少女に恋をしている。





俺がまだ中学生の頃。






楽しそうにバレーをするAに目を奪われた。







所詮一目惚れってやつ。







けれどこの人は謎が深い。






俺はこの人をもっと知りたいと思った。











及川｢もしかして案外Aちゃんって闇深い？｣





気になった事を冗談っぽく聞いてみると、Aちゃんは後ろを向いて



『…そうかもしれないですね笑』



と呟いた。




その背中はなんだか寂しそうに見えた。




…






及川｢…じゃ、及川さんは帰りますか！｣





少しの沈黙の後及川さんはそう言って立ち上がった。




『え、いいんですか？』




及川｢及川さんは優男だから人が嫌がることはしないのっ！｣



ふふんとドヤ顔でそういう及川さんに思わず顔が引き攣った。



『いやさっきしてたけどね。…じゃなくて夜ご飯作ったんです！食べていかないんですか？』



及川｢仕方ないから｢食べる｣飛雄ちゃん！？｣




影山｢うす｣



『帰ったんじゃないの？』




先程帰ったはずの飛雄が玄関からこちらを見ていたのでそう聞いてみる。




影山｢帰り道わかんなくなっちまった。から戻ってきた。｣





飛雄は靴を脱ぎながらそう答えた。






『それでさっきよく来れたね…。とりあえず飛雄も一緒に食べよっか！』






このあと3人で仲良くご飯を食べた。







影山｢及川さんとは仲良くねぇっす｣



及川｢飛雄ちゃん！？｣





『この流れもう飽きたよ…』

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