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彼が丁度ネットを組みたて終わったところで



「なんで居る!?!?」




と言う言葉が体育館の入口の方から聞こえてきた。



そちらの方に視線を移すとこれまた見覚えるのある人物。



どんな巡り合わせ……!?と1人で驚いているといつの間にか2人は口喧嘩を始めていた。



不審者がいると思って咄嗟に隠れちゃったけど…



2人とも同じ1年だし、なんか喧嘩してるし。




ほっといても悪化しそうだし、止めに行くか。




窓から体を離し、再び体育館入口に向かおうと足を1歩踏み出した時


黒いジャージをまとった男子生徒たちが体育館の中に入っていくのがちらっと見えた。




私は慌てて再び影に隠れた。



「ちわス!」


「おース」



黒づくめ()3人が完全に体育館に入ったのを確認して、入口から中を覗き込む。



黒づくめ1は、どっしりとした安定感のある人。


黒づくめ2は、ずっと1年2人を威嚇してる坊主の人。


黒づくめ3は、泣き黒子が印象的な爽やかな人。



話している内容からしておそらく上級生の人達だろう。



そんな上級生たちに気を取られていると、1年2人が口喧嘩を再開していた。



……なんですぐそうなっちゃうかな???


別に当事者な訳でも無いのに思わず頭を抱えてしまった。




「騒がしいなバレー部。まさか喧嘩じゃないだろうね?」



『げっ…』



背後から気配がしたと同時にそんな声が聞こえてくる。



教頭は1年2人を見ながら、ツカツカと体育館へと入っていった。




教頭先生の姿をみた上級生はゲッ…と私と同じような反応をする。



上級生に何があったかは知らないが、私は、入学初日に色々あって教頭先生が苦手だった。



早急にこの場から立ち去りたくなったがこの後の展開が気になる。



バレないように息を殺しながら、そのまま中の様子を伺うことにした。




何かと問題にしたがる教頭と何も無い、と説明する上級生。


他の先輩も1年2人に今すぐ大人しくするよう言っていたが、2人はヒートアップしており、止まる様子はなかった。





「サーブ打てよ。全部とってやる。去年は1本しか取れなかったからな!」



1年の1人が強くそう言った。



オレンジ髪の彼は、そう言っているが私は知っている。




その、1本とったというサーブ。




顔面で受けていたことを。






「…もう去年の俺までとは違う!」



顔面サーブくん(笑)がそう言うと、黒髪の1年は




「俺だって去年とは違うぞ」


といってボールを手に取った。

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作品ジャンル:恋愛
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ほかほかごはん(プロフ) - 五十鈴さん» コメントありがとうございます!更新させていただきました😌 (4月21日 23時) (レス) id: a44573bd24 (このIDを非表示/違反報告)
五十鈴 - 更新待ってます✨ (4月20日 9時) (レス) @page36 id: 8d4549b14c (このIDを非表示/違反報告)
ほかほかごはん(プロフ) - ssatsuki592@gmail.comさん» コメントありがとうございます!嬉しい限りです🥹 (4月6日 20時) (レス) id: a44573bd24 (このIDを非表示/違反報告)
ssatsuki592@gmail.com(プロフ) - 続き楽しみにしてます!こんな感想書いてすみません! (4月5日 11時) (レス) @page20 id: 350087d17e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ほかほかごはん | 作成日時:2024年3月7日 23時

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