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「お、俺?」


『うん!!』


「いいの、?俺、その、なんも、出来ないけど…」



『そんな事ないよ?一緒にいて楽しい!話してて面白い!仲良くなりたい理由なんてそれだけで充分じゃない?それに山口くんは何も出来なくないよ!例えば誰にでも優しくする、ってみんなにできる事じゃないし!』



ニコッと笑ってピースをすると山口くんは顔を恥ずかしそうに赤らめた。




『…さ、月島くん置いてっちゃったし戻ろっか!』



「うん、そうだね笑」




笑って返事を山口くんは先程と違って吹っ切れた顔をしていた。




『(とりあえず元気になったみたいでよかった)』




こうしてAに懐く山口であった。






月島「山口と何話したの」


『私の事あだ名で呼んでねってお話』


山口「え!?」


『だめ、?』


山口「ががが、がんばってよぶね!!」



『ツッキーも「絶対に嫌」デスヨネ。』






月島「……」






……
別日の放課後




今日は珍しく月島くんと山口くんとは行動せずに1人で第二体育館に来ていた。



『(ついつい来ちゃった…)』


目的なんてない。
気づいたらここに来ていただけ。


『(別にバレー部が気になってるとかそんなのじゃない…)』


そう言い聞かせるように、心の中で何度もその言葉を唱えた。



……こんな事したって、自分の心を誤魔化せ無いことくらい分かってるけど。



私は一度深呼吸をしてから、体育館の中を覗き込んだ。



『…』




広い体育館は静寂に包まれており、人ひとりいない。



『(……まぁ、ですよね)』



LHRが終わったあと一直線でここに来たため、放課後になってからまだ5分も経っていない。


そりゃあ当たり前に部活が始まってるわけないのだ。



『…これで良かったのかも』



もうバレーとは関わらない。そう決めたのは紛れもない私。



でも諦めきれない私がいるのも事実。




バレーは大好きだ。



観るのも、プレイするのも。




だからこそ、そのバレーに苦しめられて嫌いになるのだけは……避けたかった。




『別の部活見学しに行くかぁ〜』




そう声に出して、この場を去ろうとした時、体育館の中から物音が聞こえた。



私は咄嗟に隠れて、体育館裏に回り込む。


そしてバレないように窓から、静かに中の様子を見た。



…あれは……




意外な人物を目の当たりにし、目を見開く。



当の本人は見られていることも知らずに、慣れたようにネットを組み立てていた。

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作品ジャンル:恋愛
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ほかほかごはん(プロフ) - 五十鈴さん» コメントありがとうございます!更新させていただきました😌 (4月21日 23時) (レス) id: a44573bd24 (このIDを非表示/違反報告)
五十鈴 - 更新待ってます✨ (4月20日 9時) (レス) @page36 id: 8d4549b14c (このIDを非表示/違反報告)
ほかほかごはん(プロフ) - ssatsuki592@gmail.comさん» コメントありがとうございます!嬉しい限りです🥹 (4月6日 20時) (レス) id: a44573bd24 (このIDを非表示/違反報告)
ssatsuki592@gmail.com(プロフ) - 続き楽しみにしてます!こんな感想書いてすみません! (4月5日 11時) (レス) @page20 id: 350087d17e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ほかほかごはん | 作成日時:2024年3月7日 23時

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