烏野マネージャー、全排球部の愛が重すぎて困ってます。【ハイキュー】 (ページ42)

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部活終了後。

   片付けはやるから先に帰っていいよ、と言う先輩のお言葉に甘えて、私は先に帰ることにした。 

 部活が終わった事をツッキーとグッチーにLINEすると、待ってるよと返事が返ってくる。

急いで着替えて、校門に向かうと、道中に聞き慣れた声と、人影が4つ。  

私は誘われるようにそちらに向かった。

   「ツッキーは188cmもあるんだぜ！もうすぐ190だ！」

     『(でた、グッチーのツッキー自慢！かわい！)』  

  どうやら私が見た人影は、グッチー、ツッキー、影山くん、翔陽の4人だったようだ。

  声をかけに行こうと思ったが、何やら不穏な空気を感じて、木陰からじっと様子を伺うことにした。

「明日は絶対！！負けないからな！！」 

影山くんばっか相手しているツッキーに、翔陽が大きな声を出す。

それに対して、ツッキーは興味がなさそうに返事をした。 

  「あ、そう。」    

そんなあっさりとした反応にぽかんとする翔陽。    

「君らには重要な試合なのか知らないけど、こっちにとっては別にって感じなんだよね」   

「はぁ？」    

「勝敗にこだわりないし。君らが勝たないと困るなら……手。抜いてあげようか？」    

翔陽を煽るようにツッキーが笑顔で言い放つ。

そんなツッキーの言葉に、翔陽が｢なんだーーっ！？｣と声を荒らげた。   

今まで黙っていた影山くんは物凄い怖い顔でツッキーを睨みつけると   

「てめえが手抜こうが全力出そうが俺が勝つのに変わりねえんだよ」   

と言いきった。 

 「俺たちだろ！！！」    

「あははっ、すごい自信。流石''王様''」  

 ツッキーの言葉に、翔陽がギクッとする。

 影山くんの顔がより一層顔が険しくなったのがわかった。

「おい！その呼び方！」   

「お、ほんとだ」   

「あ''？」  

 「コート上の王様って呼ばれるとキレるって噂。いいじゃん王様、かっこいいじゃん！すっごくピッタリだと思うよ。王様！」  

ハハッ、と煽るような笑いを繰り返すツッキーに影山くんがだんだんイラついて来ているのが分かる。

これ以上はまずいのでは？と思ったが、体が動かない。   

 「なんなんだてめえ…」

 「県予選の決勝、みたよ。」

ボソッと、ツッキーが呟く。